ドバイの生活費——所得税ゼロの国で、在住日本人はいくら使っているか
ドバイの生活費を食費・住居・交通・通信・医療で分解。所得税ゼロの効果と実際の手取りへの影響、一人暮らし・家族4人の月額目安まで、UAE在住日本人の実態に即してまとめた。
この記事の日本円換算は、1AED≒43円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。
ドバイの生活費を語るとき、必ず一緒に話すべきことがある。個人所得税がゼロという事実だ。
日本では給与から所得税・住民税・社会保険料合わせて20〜30%前後が引かれる。ドバイでは個人所得税がなく、社会保険料も(外国人は)基本的に徴収されない。額面と手取りがほぼ一致する——この感覚は、実際に給与明細を見るまでなかなか実感しにくい。
もちろん、その分住居費・医療費・外食代は高い。プラスマイナスを理解した上で生活費を組み立てる必要がある。
食費
スーパーでの自炊
Carrefour・Spinneys・LuLu Hypermarketが主要スーパー。輸入品が多いため、野菜・肉類は日本のスーパーより高い品目が多い。
自炊中心の一人暮らしで月AED 600〜1,200程度が目安。
日本食材を買う場合はKinokuniya内のJapan Storeや、Nishikimart(ニシキマート)等が選択肢になる。日本の調味料・食材は輸入品として割高で、醤油1本AED 20〜40程度になることも。
外食
| 種類 | 価格帯 |
|---|---|
| カジュアルなカフェ・ファストフード | AED 30〜60 |
| 一般レストラン(ランチ) | AED 40〜120 |
| 日本食(ランチ・定食) | AED 60〜150 |
| 日本食ディナー(居酒屋・寿司) | AED 150〜400/人 |
| ホテルレストラン・高級店 | AED 300〜1,000/人 |
ドバイは外食文化が発達しており、デリバリー(Talabat・Careem NOW)も充実している。デリバリーで週3〜4回頼むと月AED 800〜1,500程度になることも。
住居費(年間賃料を月換算)
エリア別の年間賃料を月換算した目安:
| エリア・タイプ | 月額換算目安 |
|---|---|
| Dubai Marina 1BR | AED 7,000〜11,000 |
| JLT 1BR(コスパ型) | AED 5,400〜8,000 |
| Business Bay 2BR | AED 10,000〜15,000 |
| Jumeirah 3BRヴィラ | AED 17,000〜30,000 |
住居が生活費の中で圧倒的に大きいコスト。エリアと物件タイプ次第で月AED 5,000〜30,000以上の差が出る。
詳しくはドバイの住居選びガイド参照。
交通費
ドバイメトロ
ドバイのメトロ(RTA)は2路線(レッドライン・グリーンライン)。Nol Card(交通系ICカード)でバス・メトロ・ウォーターバス(ドバイフェリー)を利用できる。
片道の運賃はゾーンにより AED 2〜7程度。メトロ沿線に住めば、通勤費は月AED 200〜500で収まる。
タクシー・Uber・Careem
ドバイはメトロが通っていないエリアが多く、タクシー・Uberが日常的な移動手段。初乗りAED 12程度。市内移動でAED 20〜60が目安。
頻繁に使うと月AED 500〜1,500以上になる。
車
駐在員・家族連れはマイカーを持つケースが多い。ガソリン代はリッターAED 2.5〜3.5程度(品質によって差あり)。駐車場代はエリアにより月AED 100〜500。
通信費
主要2キャリア(Etisalat改めe&、du)の月額SIMプラン:
| プラン | 月額目安 | 通信量 |
|---|---|---|
| e&(大手) | AED 80〜300 | 15〜200GB |
| du | AED 75〜250 | 15〜150GB |
UAE特有の制限として、VoIP(WhatsAppの音声通話・Skype等)は規制対象のため、通常SIMでは使えない。e&・duの「VoIPパック」追加オプション(別途AED 50〜100/月)で解除できるケースがある。
医療費
ドバイ首長国では居住者全員の医療保険加入が義務。雇用主が提供する場合が多いが、自己加入の場合は月AED 100〜400程度のプランが一般的。
保険に加入していても、受診時にCo-pay(自己負担額)が発生する:
- GP(一般医)診察: Co-pay AED 30〜100程度
- 専門医受診: Co-pay AED 100〜250程度
- 処方薬: 薬代の10〜30%負担のケースが多い
保険のカバレッジ次第で実質負担は大きく変わる。
所得税ゼロの実質的な効果
日本の会社員(年収600万円)をドバイの同等報酬と比較すると:
- 日本での手取り: 約450〜480万円(所得税・住民税・社会保険料控除後)
- ドバイでの同報酬(AED換算)の手取り: ほぼ額面通り
差額は約100〜150万円前後。これが「ドバイに来ると手取りが増える」という感覚の正体。ただし住居費・医療費・外食代が高いため、消費が増えやすくもある。
月額生活費の目安
一人暮らし(JLT・Marina エリア)
| 項目 | 月額目安(AED) |
|---|---|
| 家賃(1BR / 月換算) | 6,000〜10,000 |
| 食費(自炊) | 700〜1,200 |
| 外食・カフェ・デリバリー | 1,000〜2,000 |
| 交通費(タクシー中心) | 500〜1,200 |
| 通信費 | 100〜300 |
| 医療保険(自己負担分) | 150〜400 |
| その他(娯楽・雑費) | 500〜1,000 |
| 合計 | AED 8,950〜16,100 |
日本円換算(1AED≒43円): 約38万〜69万円/月
家族4人(Jumeirah / The Springs エリア)
| 項目 | 月額目安(AED) |
|---|---|
| 家賃(3BR ヴィラ / 月換算) | 15,000〜25,000 |
| 食費 | 2,000〜3,500 |
| 外食 | 2,000〜4,000 |
| 交通費(車+タクシー) | 1,500〜3,000 |
| 通信費(2回線) | 200〜500 |
| 医療保険(家族・自己負担) | 500〜1,000 |
| 子どもの教育(インターナショナルスクール) | 5,000〜12,000 |
| その他 | 1,000〜2,000 |
| 合計 | AED 27,200〜51,000 |
日本円換算: 約117万〜219万円/月
インターナショナルスクールの学費が最大の変数。ドバイは日本人学校(DJAI)と日系インターナショナルスクールがあり、学費はAED 5,000〜12,000/月程度が目安。
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