UAEの銀行口座開設——外国人の必要書類と選択肢
UAEで銀行口座を開設する外国人向けに、主要銀行(Emirates NBD・FAB・マスラク等)の必要書類、最低預金残高、在住者が選ぶ際のポイントを解説する。
この記事の日本円換算は、1AED≒41円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。
UAEで働き始めて最初に直面する実務のひとつが、銀行口座の開設だ。
給与受け取り、家賃支払い、公共料金——口座がないと生活が動かない。ただし、UAEの銀行口座開設は日本のそれよりも書類が多く、初めてだと戸惑うことがある。
主要銀行の概要
Emirates NBD(エミレーツ NBD)
UAEで最も知名度の高い銀行のひとつ。支店・ATMの数が多く、英語・アラビア語・ヒンディー語等に対応。日本語対応は限定的だが、英語での手続きはスムーズだ。
最低残高の目安(プランによる): AED 3,000〜10,000(123,000〜410,000円)程度
最低残高を下回ると手数料が発生するプランがある。
First Abu Dhabi Bank(FAB)
アブダビ本拠の大手銀行。UAEで資産規模最大クラス。法人・個人ともに対応。
Mashreq Bank(マスラク)
中小企業・個人向けに強いとされる銀行。デジタルバンキングへの投資が積極的。
ADCB(Abu Dhabi Commercial Bank)
アブダビ商業銀行。UAE居住者の個人口座として広く利用されている。
口座開設に必要な書類
外国人がUAEで銀行口座を開設する際の一般的な必要書類:
- パスポート(原本とコピー)
- UAE在留資格証明(Residence Visa)または Emirates ID
- 就労証明または雇用契約書(Employment Letter): 雇用主発行の公式レターヘッド付き
- 住所証明(DEWA・Ejari等): 電力会社の請求書や賃貸登録証明
- 写真
審査が厳しい場合や銀行によっては、追加書類の提出を求められることがある。
Residence Visa前に口座が作れるか?
就労ビザが発行される前(在留資格取得中)に口座を開こうとすると、多くの銀行で断られる。雇用主が先に会社の口座へ給与を入金し、ビザ取得後に個人口座を開設するケースが多い。
雇用主が取引している銀行に個人口座を開くと手続きがスムーズになることがある。
オンラインバンク・デジタル口座
近年、UAEでもデジタルバンクが台頭している。
YAP、Wio Bankなどのデジタルバンクは、従来の銀行より口座開設のハードルが低い傾向がある。Emirates IDがあれば短時間でアプリ上で口座開設できるサービスもある。
ただし機能の制限(ローンや複雑な金融商品への対応等)があるため、メインバンクとしての利用前に機能を確認することを勧める。
日本への送金
UAEの銀行口座からの日本への国際送金は、従来の銀行経由だと手数料が高い傾向がある。Wiseのような国際送金サービスを組み合わせて使う在住日本人が多い。送金額・頻度に応じてコストを比較する価値がある。