ドバイのフードシーン:200の国籍が生む世界最多の多国籍料理
世界中から来た外国人が集まるドバイのレストランシーン。インド料理・アラブ料理・日本料理・ペルシャ料理まで、在住者が楽しむ食の選択肢を解説。
この記事の日本円換算は、1AED≒41円で計算しています(2026年4月時点)。
ドバイには200を超える国籍の人々が住んでいる。必然的に、それだけの数の「母国の料理」を求める人たちがいて、それに応えるレストランが生まれる。これがドバイのフードシーンの多様性の源泉だ。
星付きレストランもあれば、道端の屋台風食堂もある。「何を食べたいか」より「今日はどの国の料理にするか」が選択軸になる都市だ。
インド料理の圧倒的存在感
UAE在住外国人の約30〜35%はインド出身とされる。当然インド料理の選択肢は豊富で、北インド(バターチキン・ナン系)から南インド(ドーサ・サンバル系)、ストリートフード(チャアット・パニプリ)まで揃っている。
価格も幅広く、1食30〜50AED(1,230〜2,050円)の手軽なビリヤニから、高級インド料理店での1人200AED(8,200円)超まである。
アラブ・レバノン料理
ドバイ旧市街(デイラ)周辺のアラブ料理は、観光価格でなく現地生活価格で食べられる場所だ。シャワルマ(1本15〜25AED)、フムス、マンサフ(ヨルダン料理)、シャウクリャ——日常の外食として在住者に定着している料理がある。
レバノン料理は中東料理の中でも外国人に馴染みやすいとされており、メゼ(前菜の盛り合わせ)スタイルのシェアダイニングが特に人気だ。
日本料理
ドバイには寿司・ラーメン・居酒屋・焼き鳥まで日本料理の選択肢がある。価格は日本国内の1.5〜2.5倍が目安だ。回転寿司から本格割烹まで業態も多様で、日本人在住者がたまに「日本食が恋しくなったとき」の選択肢として機能している。
近年は韓国料理・タイ料理・ベトナム料理も増えており、東アジア・東南アジア系フードシーンは充実している。
食費の実態
自炊ベースの生活費は月600〜1,200AED(24,600〜49,200円)程度だが、外食主体だと月1,500〜3,000AED(61,500〜123,000円)以上になりやすい。
飲食店の多くがハラール認証を持っており、アルコールは基本的には別のライセンス飲食店で飲む形になる。「食事とお酒を同時に楽しみたい」場合は、アルコールライセンスを持つホテル内レストランを選ぶ必要がある。
高級ダイニングシーン
ミシュラン的な高級ダイニングも増えており、世界的に有名なシェフが監修するレストランがドバイの各ホテルに入っている。1人当たり500〜1,000AED(20,500〜41,000円)以上の食事体験が、豊かな在住者・観光客・ビジネス接待需要を背景に成立している。