UAEの2つのEid——在住外国人が知っておくべき祝日と過ごし方
Eid al-Fitr(断食明け祭)とEid al-Adha(犠牲祭)の違い、公式休日の日数、外国人が気をつけるマナー、そして「Eidセール」の活用法を解説。
この記事の日本円換算は、1AED≒42円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。
UAEには2つの「Eid」がある。名前が似ているが、意味も時期も過ごし方も全く違う。在住外国人にとっては「連休が何日あるか」が最大の関心事かもしれないが、その祝日が何を祝っているのかを知っておくと、現地のエミラティ(UAE国民)やムスリムの同僚との関係が変わる。
Eid al-Fitr(イード・アル=フィトル)
ラマダン(断食月)の終了を祝う祭。ラマダンの最終日の翌日から始まる。
- 時期: ヒジュラ暦に基づくため毎年11日前後ずれる。2026年は3月下旬頃の見込み
- 公式休日: 通常3〜4日間(民間部門は最低2日間)
- 過ごし方: 家族が集まり、新しい服を着て、特別な料理を食べる。子供にお金(Eidi)を渡す習慣がある
1ヶ月の断食を終えた後の開放感は、外国人から見ても街全体の空気が変わるのがわかる。ショッピングモールが混雑し、レストランが予約でいっぱいになる。
Eid al-Adha(イード・アル=アドハー)
「犠牲祭」と訳される。預言者イブラーヒーム(アブラハム)が神への信仰の証として息子を捧げようとした故事に由来する。ハッジ(メッカ巡礼)の最終日の翌日から始まる。
- 時期: Eid al-Fitrの約2ヶ月半後。2026年は6月上旬頃の見込み
- 公式休日: 通常3〜4日間
- 過ごし方: 羊や山羊を犠牲に捧げ(Qurbani)、肉を家族・貧しい人・近隣で3等分する。現代のドバイではオンラインでQurbaniを注文し、冷凍肉が自宅に届くサービスもある
外国人が気をつけること
共通マナー:
- エミラティやムスリムの同僚・知人に「Eid Mubarak(イード・ムバーラク)」と声をかける。「おめでとう」に相当する挨拶で、非ムスリムが使っても問題ない
- 招待された場合は手ぶらで行かない。菓子箱やデーツ(ナツメヤシ)が無難
Eid al-Fitr特有:
- ラマダン最終日は月の観測で正式に決まるため、Eidの開始日が直前まで確定しないことがある。会社からの通知を待つ
Eid al-Adha特有:
- 住宅地近くで動物の屠殺が行われることがある(特に伝統的なエリア)。音や匂いに驚く外国人もいる
Eidセール
Eidの前後1〜2週間は、UAE全体で大規模なセールが行われる。ドバイモール、モール・オブ・ジ・エミレーツなどの主要ショッピングモールで30〜70%オフの値引きが出る。
特に家電・ファッション・ジュエリーの値引きが大きい。「Dubai Shopping Festival(1〜2月)」「Dubai Summer Surprises(7〜8月)」と並ぶ買い物の好機だ。
旅行計画への影響
Eid期間中は多くのUAE居住者が出国する。航空券は1〜2ヶ月前から値上がりし、近距離路線(オマーン、バーレーン、トルコ、ジョージア等)は特に高騰する。逆に、Eid期間中のドバイは普段より空いており、レストランの予約が取りやすくなる。
一時帰国を計画するなら、Eidの公式休日と有給休暇を組み合わせて1週間以上の連休を作るのが定番の戦略だ。ただし同じことを全員が考えるため、航空券は早めに押さえる必要がある。