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ドバイ万博跡地(Expo City Dubai)の現在と未来

2020年ドバイ万博(2021〜2022年開催)の跡地はExpo City Dubaiとして新都市開発が進行中です。現在の状況と在住外国人にとっての意味を解説します。

2026-04-22
ドバイ万博Expo City都市開発

この記事の日本円換算は、1AED≒41円で計算しています(2026年4月時点)。

2021年10月から2022年3月まで開催されたドバイ万博(EXPO 2020 Dubai)は、192カ国・地域が参加し、約2,400万人が来場した。コロナ禍で1年延期された末に開催されたこの万博は、アラブ世界初の万博として世界的な注目を集めた。その跡地が今、新たな姿に変わりつつある。

Expo City Dubaiとは

万博後、跡地は「Expo City Dubai」として再開発されている。ドバイ市郊外(アル・ワヘダ地区、ドバイ南部)に位置し、総面積は約4.38平方キロメートル。

跡地活用のコンセプトは「持続可能な未来都市」だ。万博のメインパビリオンや一部施設を保存・活用しつつ、居住区・オフィスビル・学校・研究機関が一体化したスマートシティの建設が進む。

現在の主要施設

持続可能性館(Sustainability Pavilion):万博時に「Terra」として建設された持続可能性をテーマにしたパビリオン。太陽光発電・水再生システムを備え、現在も公開展示施設として活用されている。入場料は一般的に30〜50AED(約1,230〜2,050円)程度。

アル・ワスル広場(Al Wasl Plaza):万博のシンボルとなったドーム型広場は、現在もイベント・展示・コンサートに使用されている。

COP28会場:2023年11〜12月に開催された国連気候変動会議(COP28)はExpo City Dubaiで行われた。約7万人以上が参加した国際会議の会場として機能した実績がある。

居住・オフィス開発:複数のレジデンシャルプロジェクトが建設・販売中で、完成すると10万人以上の居住が想定されている。

在住日本人にとっての意味

Expo City Dubaiはドバイ国際空港(DXB)から南西に約30km、ドバイ中心部(ダウンタウン)から約20〜25kmの位置にある。現在の在住者の多くが集まるバール・ドバイ・デイラ・JLT・マリーナエリアからはやや遠い。

ただしエキスポ地下鉄(メトロ・レッドライン延伸)でドバイ空港やバール・ドバイ方面と接続されており、アクセスは改善されている。

新興住宅地として、マリーナやJLTよりも家賃が安い物件を探せる可能性があり、空港に近い利便性を活かしたい人(頻繁に出張・旅行する人)には検討に値するエリアだ。

将来展望

UAE政府はExpo City Dubaiをドバイ南部経済圏の核として位置付けており、アル・マクトゥーム国際空港(ドバイ南部)の拡張計画とも連動している。アル・マクトゥームが完成すれば年間旅客容量が世界最大級の空港になるとされており、周辺エリアへの経済効果が期待されている。

万博跡地が「廃墟化」せずに再開発され続けていることは、ドバイの開発力を示すひとつの事例でもある。

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