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ドバイの住居・賃貸ガイド——家賃は年払い、小切手で払う国で部屋を借りるには

ドバイで部屋を探すときに知っておきたいエリア別家賃相場・契約の仕組み・小切手払いの実態を解説。日本人に人気のエリア、日本語対応の不動産会社情報まで。

2026-04-10
家賃相場ドバイマリーナダウンタウンEjari賃貸契約

この記事の日本円換算は、1AED≒40円で計算しています(2026年3月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。

ドバイで部屋を探すと、最初に面食らうのが家賃の提示方法。

「このアパートメント、年間AED 120,000です」。月額じゃない。年額。日本円にすると約480万円。月額に直すとAED 10,000(約40万円)。

しかもその支払いは小切手。年間分を1枚の小切手で一括払いすると家賃交渉で有利になる。4枚(四半期払い)、12枚(月払い)という分割も可能だが、枚数が増えるほど交渉力は下がる。

日本の「毎月振込」とはまったく違うルールの世界。でも仕組みを知ってしまえば、怖いことは何もない。

物件タイプ——アパートメントかヴィラか

ドバイの住居は大きく3タイプ。

アパートメント——最も一般的

タワー型の集合住宅。プール、ジム、パーキングが標準装備。ドバイで最も一般的な住居形態で、単身者から家族まで幅広く対応。

メリット: セキュリティ完備、共用施設が充実、メンテナンスが楽 デメリット: 面積はヴィラより狭い、エリアにより騒音がある

ヴィラ(戸建て住宅)——家族向け

ゲーテッドコミュニティ内の戸建て住宅。庭、プライベートプール付きが多い。Dubai Hills Estate、Arabian Ranches等のコミュニティが人気。

メリット: 広い、庭・プライベートプールあり、子育て環境が良い デメリット: 家賃が高い、中心部から遠い、冷房費・庭の手入れ等の維持費がかかる

サービスアパートメント——赴任直後のつなぎ

ホテルライクな管理の家具付き住居。清掃・リネン交換付き。すぐに入居できるので、赴任直後の仮住まいに便利。ただし家賃は最も高い。

エリア別ガイド——ドバイは広い

ドバイは東西に約100km。エリアによって雰囲気も家賃もまったく違う。メトロが通っているのは主要エリアのみで、車社会が前提。

ドバイマリーナ——若い駐在員・単身者に人気

ウォーターフロントの高層マンション群。レストラン・カフェ・JBRビーチが徒歩圏内。メトロ・トラムのアクセスも良好。夜景が美しく、社交的な雰囲気。

アパートメント家賃目安(AED/年)

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ60,000〜90,0005,000〜7,50020万〜30万円
1ベッドルーム85,000〜140,0007,100〜11,70028万〜47万円
2ベッドルーム130,000〜220,00010,800〜18,30043万〜73万円

ダウンタウン・ドバイ——ドバイの中心地

ブルジュ・ハリファ、ドバイモールの足元。ドバイの「顔」ともいえるエリア。高級物件が多く家賃も最高水準だが、ドバイモールでの買い物・食事は日常になる。

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ65,000〜110,0005,400〜9,20022万〜37万円
1ベッドルーム100,000〜180,0008,300〜15,00033万〜60万円
2ベッドルーム160,000〜300,00013,300〜25,00053万〜100万円

JBR(ジュメイラ・ビーチ・レジデンス)——ビーチフロント

ビーチ沿いの大規模レジデンス。1階にレストラン・ショップが並ぶ。ビーチを日常的に使いたい人に向いている。ドバイマリーナに隣接していて行き来しやすい。

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ65,000〜100,0005,400〜8,30022万〜33万円
1ベッドルーム90,000〜150,0007,500〜12,50030万〜50万円
2ベッドルーム140,000〜230,00011,700〜19,20047万〜77万円

アル・バルシャ——日本人家族に人気

モール・オブ・ジ・エミレーツに近い。ドバイ日本人学校へのアクセスが良いため、子供のいる日本人家族が多く住む。家賃は中心部より手頃。

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ35,000〜55,0002,900〜4,60012万〜18万円
1ベッドルーム50,000〜80,0004,200〜6,70017万〜27万円
2ベッドルーム75,000〜120,0006,300〜10,00025万〜40万円

ドバイマリーナやダウンタウンの半額以下で住める。日本人学校への通学、日系企業への通勤を考えるとバランスが良い。

ビジネスベイ——ダウンタウンの手頃版

ダウンタウンに隣接。新しいタワーが多く、ダウンタウンの雰囲気を楽しみつつ家賃を抑えられる。ドバイ運河沿いの景色が良い。

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ50,000〜75,0004,200〜6,30017万〜25万円
1ベッドルーム70,000〜120,0005,800〜10,00023万〜40万円
2ベッドルーム110,000〜180,0009,200〜15,00037万〜60万円

JVC(ジュメイラ・ビレッジ・サークル)——コスパ重視

新築物件が増加中のエリア。中心部からはやや遠いが、家賃が手頃で広い物件に住める。車での移動が前提。

間取り家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
スタジオ35,000〜55,0002,900〜4,60012万〜18万円
1ベッドルーム50,000〜80,0004,200〜6,70017万〜27万円
2ベッドルーム75,000〜120,0006,300〜10,00025万〜40万円

ドバイヒルズ・エステート——ゲーテッドコミュニティ

EMAAR開発の大規模計画都市。ゴルフコース、公園、ドバイヒルズモールがある。ヴィラ(戸建て)が中心で、家族に人気。セキュリティが高く、子育て環境は抜群。

物件タイプ家賃(AED/年)月額換算日本円換算(月額)
2BRアパートメント100,000〜160,0008,300〜13,30033万〜53万円
3BRヴィラ200,000〜350,00016,700〜29,20067万〜117万円

賃貸契約——日本とはルールが違う

ドバイの賃貸契約は、日本はもちろん他の国とも異なる独自のルールがある。知らずに契約すると困るポイントが多い。

支払い方法——小切手が主流

ドバイの家賃支払いは小切手(チェック) が主流。

小切手枚数支払い方法家賃交渉への影響
1枚年一括払い最も有利。値引き交渉しやすい
2枚半年払いやや有利
4枚四半期払い標準的
12枚月払い交渉力は低い

2024年の法改正で月払いが推奨されるようになったが、実態として小切手枚数が少ないほど家賃が安くなる傾向は続いている。

注意: UAE では小切手の不渡りは刑事罰の対象。口座残高が不足した状態で小切手の引き落とし日を迎えないよう管理が必要。

小切手を切るには銀行口座が必要。ドバイ到着後、早めに口座を開設しておく。

Ejari登録——必須の契約登録制度

全ての賃貸契約はEjari(ドバイ不動産規制庁のオンラインシステム)への登録が義務付けられている。

  • 費用: AED 220〜250(約8,800〜10,000円)
  • 未登録の契約は法的に無効
  • Ejari登録がないと、ビザ更新・子供の学校登録・DEWA(電気・水道)の開設に支障が出る

契約後、必ずオーナーまたはエージェントにEjari登録を依頼し、登録証明書を受け取る。

その他の契約条件

項目内容
標準契約期間1年
敷金家賃の5%(家具なし)〜10%(家具付き)
エージェント手数料通常は家賃の5%(テナント負担)
DEWA デポジットAED 2,000(約8万円)——電気・水道の開設時に必要
家賃増額更新時のみ。90日前の書面通知が必要。RERA Rental Indexに基づく上限あり
立ち退き通知オーナーは12ヶ月前に通知が必要(正当事由あり)

初期費用のまとめ

ドバイで部屋を借りるときの初期費用をまとめると:

項目金額目安(2BR・AED 120,000/年の場合)
年間家賃(または分割分)AED 120,000(または分割額)
敷金(10%)AED 12,000
エージェント手数料(5%)AED 6,000
Ejari登録AED 250
DEWA デポジットAED 2,000
合計(一括払いの場合)AED 140,250(約561万円)

初年度は家賃に加えて約AED 20,000(約80万円)の初期費用がかかる計算。2年目以降はデポジット類が不要になるため家賃のみ。

部屋探しの流れ

  1. 予算・エリア・間取りを決める — 勤務先、子供の学校、生活スタイルから逆算
  2. 不動産エージェントに連絡 — 日本語対応のエージェントもある(後述)。PropertyFinder、Bayut等のポータルサイトでも物件検索可能
  3. 内覧 — 最低3〜5件は見る。ドバイは新築と築10年で設備の差が大きい
  4. 条件交渉 — 家賃、小切手枚数、家具の追加・交換
  5. 契約締結 — 英語の契約書を確認。不明点はエージェントに質問する
  6. Ejari登録 — 契約後30日以内に登録。登録証明書を必ず受け取る
  7. DEWA開設 — 電気・水道のアカウント開設。デポジットAED 2,000
  8. 銀行口座開設・小切手帳の取得 — 小切手払いの準備
  9. 入居 — 物件の状態を写真で記録する

日本語対応の不動産会社

ドバイの不動産会社は英語・アラビア語が基本だが、日本語に対応する会社もある。

スターツドバイ

日本のスターツグループのドバイ法人。賃貸住宅の紹介と生活サポートに対応。電話: +971-506078594

EXCEED REAL ESTATE

ドバイ在住の日本人エージェント。2,000件以上の物件から紹介。賃貸・売買対応。

Apex Capital Real Estate

15年以上の実績。物件の販売・賃貸だけでなく、ビザ申請・銀行口座開設までワンストップで対応。10名超の日本語チーム体制。

冷房費に注意——ドバイの隠れたコスト

ドバイの夏(6〜9月)は気温が45℃を超える日もある。冷房は24時間フル稼働が前提。

DEWAの電気代は月AED 500〜1,500(約2万〜6万円)かかることがある。特にヴィラは面積が広いため冷房費が高額になりやすい。

一部の物件ではDEWA代込み(チラー代込み)の家賃設定になっている場合もある。契約前に「冷房費は家賃に含まれますか?」と確認する。

まとめ——ドバイの部屋探しは「支払いの仕組み」を理解してから

ドバイの家賃は高い。東京よりも高い場合が多い。でも所得税ゼロの恩恵があるため、手取りベースで考えると負担感は変わってくる。

部屋探しで押さえておくべきポイントは3つ。

  1. 小切手払いの仕組みを理解する — 銀行口座の開設と小切手帳の取得を早めに。不渡りは刑事罰の対象
  2. Ejari登録を必ず行う — 未登録だとビザ更新や子供の学校登録に支障が出る
  3. エリア選びは通勤・通学から逆算 — 日本人学校に通う子供がいるならアル・バルシャ周辺。単身ならマリーナやビジネスベイ。家族でゆったり暮らしたいならドバイヒルズ

日本語対応の不動産会社もあるので、初めてのドバイ赴任でも部屋探しのハードルは意外と低い。ただし初期費用は日本より大きいので、渡航前に資金計画を立てておくことを勧める。


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