UAEのインターネット規制——VPNは使えるのか、禁止サイトの現実
UAEではVOIPアプリ(WhatsApp通話、Skype等)が制限され、一部のコンテンツがブロックされている。VPNの使用は法律上グレーで、個人利用での摘発事例は少ないが注意が必要。
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UAEに来て最初に気づくことの一つが、WhatsAppやFaceTime、Skypeなどの音声・ビデオ通話が普通に使えないということだ。テキストメッセージは問題ないが、通話機能はブロックされているか制限されている状態になっている。
「日本の家族とビデオ通話したい」という場面で初めてこの制限に気づく人が多い。
なぜVOIPが制限されているのか
UAE最大の通信事業者はEtisalatとdu(EITC)で、いずれも政府との関係が深い。VOIPサービスはこれらの通信事業者の通話収益を減らす競合サービスという側面がある。これが規制の実際的な背景の一つとされているが、公式にはネットワーク品質の維持・安全保障上の理由が挙げられている。
代替として使える通話サービス
BOTIM、C'ME、HiU Messengerなどは、UAEでライセンスを取得しているVOIPサービスで、月5〜10AED(約205〜410円)程度の追加料金を払えばドバイ・アブダビでも通話できる。BOTIMはEtisalatが運営しているサービスで、普及率が高い。
VPNの法的位置づけ
VPNの使用は「犯罪を目的とした使用」が禁止されているが、個人の合法的なプライバシー保護目的での使用は明確に違法とはされていない場合もある。ただしCybercrimes Lawには解釈の余地があり、「ブロックされたコンテンツへのアクセス目的のVPN使用」が違法に問われる可能性は排除できない。
現実には在住外国人の中でVPNを使っている人は多く、個人利用での摘発事例は極めて少ない(推定)。ただし「リスクが低い≠合法」であることは理解しておく必要がある。
日本との通話をどう維持するか
現実的な解決策は以下の組み合わせが多い。
- BOTIM/C'ME:料金はかかるが安定している
- LINE:テキスト・通話ともに比較的安定して動作するケースがある(変動あり)
- 日本の家族に状況を事前説明する:「繋がりにくい時は別の方法に切り替える」という共通認識を持つ
「UAEは通信が不自由」という印象があるが、日常生活のメッセージングや動画視聴には支障はほぼない。VOIPの制限に対して事前に代替策を用意しておけば、日常の困りごとの大部分は解消できる。