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UAEでペットを飼うための規制・手続きガイド

UAEでペット(犬・猫)を飼う際の法規制、マイクロチップ義務、許可された犬種、住居の制約、動物病院の選び方、日本からの持ち込み手続きを解説します。

2026-05-06
ペット動物病院UAE生活

この記事の日本円換算は、1AED≒42円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。

UAEでは野生のエキゾチックアニマル(チーター、ライオン、サル等)をペットとして飼育することが2017年の連邦法で禁止された。違反した場合、最大500,000AED(約2,100万円)の罰金と刑事罰の対象になる。SNSでは今でも「ドバイの富裕層がライオンを飼っている」画像が出回るが、現在は違法行為だ。

犬・猫の飼育に必要な手続き

ドバイで犬を飼う場合、ドバイ市役所(Dubai Municipality)への登録が必要だ。

  • マイクロチップ装着: ISO 11784/11785準拠のマイクロチップが義務
  • 狂犬病ワクチン接種: 毎年の接種が必要
  • 登録料: 犬の登録料は約50〜100AED(約2,100〜4,200円)程度
  • 禁止犬種: ピットブル、土佐犬、ドゴ・アルヘンティーノ等の闘犬種はドバイでの飼育・輸入が禁止されている(ドバイ市役所のリストに準拠)

猫についてはドバイでは登録義務がないケースが多いが、マイクロチップとワクチン接種は推奨されている。アブダビでは犬・猫ともにAbu Dhabi Agriculture and Food Safety Authority(ADAFSA)への登録が求められる。

住居の制約

UAEでペットを飼う上で最大のハードルは住居の制約だ。多くのアパートメント(集合住宅)ではペット禁止のビルが多い。ドバイでペット可の物件が集中するエリアは以下のとおり。

  • ヴィラ(一戸建て)エリア: ジュメイラ、アル・バルシャ、アラビアンランチェス——ヴィラは大型犬でも飼育しやすい
  • ペット可アパートメント: ドバイ・マリーナ、JLT(ジュメイラレイク・タワーズ)、ダウンタウンの一部——ただしビルごとに規約が異なるため、契約前に管理会社へ確認が必須

家賃はペット可物件の場合、同条件のペット不可物件より5〜10%高いことがある。追加デポジットを求められるケースも多い。

動物病院と費用

ドバイ・アブダビには動物病院が複数あり、水準は比較的高い。初診料は200〜350AED(約8,400〜14,700円)、避妊・去勢手術は800〜2,000AED(約33,600〜84,000円)程度が相場だ。

  • Modern Vet(ドバイ・ジュメイラ他複数拠点): 総合動物病院、24時間対応拠点あり
  • British Veterinary Hospital(アブダビ): 英国式の診療体制
  • German Veterinary Clinic(ドバイ): ドイツ人獣医が常駐

日本語対応の動物病院はUAE内にはほぼ存在しないため、英語でのコミュニケーションが前提になる。

日本からペットを連れてくる場合

日本からUAEにペットを輸入する手続きは以下のとおり。

  1. マイクロチップ装着(ISO規格)
  2. 狂犬病ワクチン接種(出発30日前〜12ヶ月以内)
  3. 狂犬病抗体検査(指定検査機関で0.5 IU/ml以上)
  4. 輸出検疫証明書(動物検疫所で取得)
  5. UAE側の輸入許可証(ドバイ市役所 or ADAFSA にオンライン申請)

航空輸送はエミレーツ航空のSkyCargo(貨物)またはエティハド航空のペット輸送サービスを利用するのが一般的。機内持ち込みは原則不可で、貨物扱いになる。費用は日本→ドバイで5,000〜15,000AED(約21万〜63万円)程度(動物のサイズ・航空会社による)。

夏場の散歩事情

6〜9月は日中の気温が45℃を超えるため、犬の散歩は早朝5〜6時台か夜21時以降に限られる。アスファルトの表面温度は60〜70℃に達することもあり、肉球の火傷リスクがある。ドバイ市役所は「5秒ルール」(手の甲をアスファルトに5秒当てて熱ければ散歩を避ける)を推奨している。

UAEでペットと暮らすには、日本とは異なる気候・法律・住居事情を踏まえた計画が必要だ。ただし、ドッグパーク(ドバイのAl Barsha Pond Parkなど)も整備が進んでおり、在住ペットオーナーのコミュニティも活発だ。事前に住居と動物病院を確保してから渡航するのが現実的な選択になる。

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