UAEの公共の場でのルール——外国人カップルの注意点
UAEはイスラム教の価値観に基づく法律が公共の場に適用される。外国人カップルが知っておくべき公共での行動ルール、実際の取り締まり事例と在住外国人の現実的な対応を解説する。
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ドバイは「近代的で開放的な中東の都市」というイメージがある。その印象は一部正しく、一部は注意が必要だ。
UAEは法的にはイスラム法(シャリーア)の原則に基づく規定が存在し、外国人にも適用される。「外国人だから関係ない」というわけにはいかない。
公共でのスキンシップ
手をつなぐ: 夫婦・婚姻関係にあるカップルなら問題ないとされている。ただし街中で激しいスキンシップは推奨されない。
キス・抱擁: 公共の場でのキスや強い抱擁は、状況次第で問題になりうる。観光客と思われる場合は多少寛容なケースもあるが、実際に罰則を受けた事例が報告されている。
婚姻関係のない男女の同居: 法律上は婚姻関係のない男女の同居は違法とされていたが、2020年の法改正で基準が一部緩和された。ただし、法律と実際の運用の乖離もあるため、最新情報は在UAE日本国大使館のウェブサイトで確認してほしい。
服装
ショッピングモール、ビーチ、レストランなどの場所によって適切な服装の基準が変わる。
ショッピングモール・一般市街地: 過度な露出は避ける。肩・膝が見える服は問題ないとされることが多いが、水着やビキニは屋外ビーチ以外は避けるべきだ。
モスク周辺: 露出の少ない服装が必要。スカーフで髪を覆うことが求められることがある。
ビーチ・プール: ビキニ・水着は指定のビーチ・プールエリアであれば問題ない。一般の公共ビーチでは節度のある水着が無難だ。
アルコール
UAEではアルコールはライセンスを持つ施設(ホテルのバー・レストラン等)での飲用は許可されている。ただし、公共の場での飲酒・泥酔状態での外出は違法だ。
ドバイではラマダン期間中の公共での飲食(レストラン以外)に制限がある。
実際の在住生活での感覚
ドバイ・アブダビに住む外国人の多くは、日常生活で特別な不自由を感じていないと言う。スーパー、カフェ、職場でのルールは概ね日本と大差なく、外国人コミュニティの中では比較的自由な雰囲気だ。
注意が必要なのは「公共の場での目立つ行為」だ。地元民・外国人を問わず、見て不快に感じる可能性がある行動は避けるのが基本だ。
在住外国人の間では「常識の範囲内で行動すれば問題ない」という認識が一般的だが、法律上の規定を一度確認しておく価値はある。在UAE日本国大使館が最新の在留届や注意事項を公開しているので参照してほしい。