UAEの交通違反罰金システム:ブラックポイントと高額罰金の仕組み
UAEの交通違反はブラックポイント制で累積すると免許停止・車両没収になる。日本人在住者が知っておくべき主要違反と罰金額を解説。
この記事の日本円換算は、1AED≒41円で計算しています(2026年4月時点)。
UAEの高速道路は、一部区間で最高速度が140km/hに設定されている。それでも速度超過の罰金は容赦ない。UAEの交通罰金システムは「ブラックポイント(Black Points)」制と高額罰金が組み合わさっており、在住者には必須の知識だ。
ブラックポイント制の仕組み
違反ごとにブラックポイントが加算され、累計12ポイントに達すると3ヶ月の免許停止、24ポイントで免許取消・車両没収となる。ポイントはカレンダー年(1月〜12月)でリセットされる制度がある(過去には2年ごとのリセットだった時期もあり、制度は変更されることがある)。
主要違反と罰金額の目安
- 信号無視:1,000AED(41,000円)+12ポイント
- 制限速度+60km/h超過:3,000AED(123,000円)+23ポイント+車両没収60日
- 携帯電話使用(手持ち):800AED(32,800円)+4ポイント
- シートベルト未着用:400〜600AED(16,400〜24,600円)
- 飲酒運転:20,000〜50,000AED(820,000〜2,050,000円)+免許停止+車両没収
- 車線変更時の方向指示器なし:400〜500AED(16,400〜20,500円)
数字を見るとわかるように、飲酒運転は極めて高額の罰金が課される。UAEでの飲酒後の運転は絶対に避けるべき行動だ。
速度カメラの密度
UAE全土、特にドバイとアブダビの主要幹線道路には速度カメラが非常に多く設置されている。通常、制限速度+20km/h以内は「猶予(tolerance)」として罰金が出ないとされてきたが、この猶予がキャンペーン時には縮小・撤廃される場合がある。
「前は大丈夫だったから大丈夫」という経験則は通じないことがある。
罰金の確認と支払い
罰金はRTA(道路交通局)のウェブサイトやアプリ(Dubai Drive、DARB等)で車のナンバーを入力して確認できる。支払いもオンラインで完結する。
ドバイでナンバー更新(車検に相当)の際に未払い罰金があると手続きができないため、定期的に確認する習慣を持つと安心だ。
在住者への実務的な助言
日本の国際運転免許証でも短期滞在中の運転は可能だが、在住者はUAEの運転免許に切り替える必要がある(国籍によっては試験免除の場合あり)。日本の免許はUAE免許への切り替え対象国に含まれており、試験なしで発行できるケースが多い。