UAEの砂嵐(ハブーブ)——視界ゼロの砂煙が来たときの対処と健康への影響
ドバイ・アブダビでは砂嵐(ハブーブ)が突然発生し、視界が数十メートルになることがある。喉・目への影響と、砂嵐時の運転・外出のリスク管理を解説。
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シャルジャからアブダビへ車を走らせていると、地平線の向こうがオレンジ色に染まってくる。「砂嵐(Haboob / Dust Storm)が来る」という合図だ。30分後、視界は50メートル以下になり、道路は砂色のフィルターがかかったような世界になる。
UAEに住んでいると、年に数回はこの経験をする。
砂嵐の仕組み
アラビア半島では、隣接する砂漠地帯から強い季節風が吹き込む際に大量の砂塵が舞い上がる。気象現象として特に春(3〜5月)と初夏(6〜7月)に多い。前触れなく30分〜1時間で急変することもある。
UAEの国家気象センター(NCM)はTwitter(X)やアプリで砂嵐警報を発信しており、在住者は日常的にチェックする習慣を持っている。
運転中の危険
砂嵐中の運転は非常に危険だ。視界が極端に下がる上に、砂が強く当たって車体にダメージが生じることもある。
砂嵐に遭遇した場合は、できるだけ速度を落とし、安全な場所に停車してハザードランプを点灯させて待つのが基本対処だ。高速道路では速度を落とさずに走り続けるのが最も危険なパターンで、視界ゼロでの追突事故が起きやすい。
健康への影響
砂塵は細かい粒子を含み、吸い込むと呼吸器に負担がかかる。既存の気管支炎・喘息・アレルギーを持つ人は砂嵐後に症状が悪化することがある。
砂嵐時の屋外活動は避け、マスク(N95相当)を着用するか、窓を閉めて室内にいるのが安全だ。砂嵐後は車や家の外壁に砂が堆積し、洗車が必要になる。ドバイでは砂嵐後の翌日、洗車場に行列ができることもある。
目への影響
砂粒が目に入ると激しい痛みや角膜傷のリスクがある。砂嵐が予想される日は外出時にサングラスを着用する習慣を持つと、日常的なリスクを下げられる。
コンタクトレンズを着用している場合は砂嵐中の外出を避け、やむを得ない場合はメガネに切り替えるのが望ましい。