UAEの速度違反カメラと罰金制度——知らずに溜まるブラックポイント
UAEの道路にはレーダー式速度違反カメラが大量に設置されている。罰金の金額・ブラックポイント制度・車検への影響を在住ドライバー向けに解説。
この記事の日本円換算は、1AED≒42円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AED)の金額を基準にしてください。
ドバイの高速道路を走っていると、頭上にフラッシュが光る。一瞬何が起きたかわからないが、それは速度違反カメラ(レーダー)に撮影された瞬間だ。制限速度120km/hの道路で、許容範囲の+20km/h(実質140km/h)を1km/hでも超えると、自動的に違反が記録される。
UAEの速度違反カメラ
UAEには数千台の固定式・移動式速度違反カメラが設置されている。ドバイ警察だけで約400台の固定カメラがシェイクザイードロード(E11)をはじめとする主要道路に配置されている。
カメラは速度超過だけでなく、以下の違反も検出する。
- 信号無視: 赤信号での交差点通過
- 急車線変更: ウインカーなしの車線変更
- テールゲーティング: 車間距離不足
- シートベルト未着用
- 走行中の携帯電話使用
罰金の金額
| 速度超過 | 罰金 | ブラックポイント |
|---|---|---|
| 制限+20〜30km/h | 600AED(約25,200円) | 0 |
| 制限+30〜40km/h | 700AED(約29,400円) | 4 |
| 制限+40〜50km/h | 1,000AED(約42,000円) | 6 |
| 制限+50〜60km/h | 1,500AED(約63,000円) | 12 |
| 制限+60km/h超 | 2,000AED(約84,000円) | 12 + 車両30日没収 |
信号無視の場合は1,000AED(約42,000円)+ブラックポイント12点+車両30日没収。日本の交通違反と比較すると、金額も処分も格段に重い。
ブラックポイント制度
ブラックポイントは1年間で累計24点に達すると、免許が停止される。
- 24点: 免許停止3ヶ月 / 2回目: 6ヶ月 / 3回目: 免許取消
ポイントは違反日から1年で自動消滅する。罰金の支払い状況とは別管理だ。
罰金の確認と支払い
罰金はドバイ警察アプリ、アブダビ警察アプリ、またはMOI(内務省)アプリから確認・支払いできる。未払いの罰金がある場合、車検(Tasjeel)が通らない。車検は毎年の義務のため、罰金を放置し続けると車が使えなくなる。
「+20km/hまでOK」の暗黙ルール
UAEの速度違反カメラには、制限速度+20km/hの許容範囲がある。制限120km/hの高速道路では実質140km/hまでが許容される。ドバイの幹線道路では、この暗黙の上限いっぱいで走る車が大半だ。制限速度ちょうどで走ると、後続車から煽られる(テールゲーティング)リスクがある。
日本人ドライバーへのアドバイス
- Waze・Google Mapsを使う: カメラの位置をリアルタイムで通知してくれる
- 制限速度の変動に注意: 同じ道路でもゾーンによって制限速度が80→100→120km/hと変わることがある
- レンタカーの場合: 罰金はレンタカー会社経由で請求される。返却後に郵送で届くことも
日本の感覚で「少しくらい超えても大丈夫」と思っていると、帰国前に数千AEDの罰金が溜まっているケースがある。アプリで定期的に確認する習慣をつけるのが現実的な対策だ。