UAEの7月——外気温48度の世界で現地在住者はどう生きているか
7月のドバイ・アブダビは気温が48度を超えることがある。この時期、屋外での活動は最小限になり、生活の中心が完全に屋内に移る。夏のUAEで在住者が実際にどう過ごしているか。
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7月のドバイで車から外に出た瞬間、「ドライヤーの風を全身に浴びている」という表現が一番近い。気温45〜48度、湿度は湾岸沿いで70%近くに達することもある。5分歩けばTシャツが汗でびしょ濡れになる。
UAEの在住者はこの季節を、日本人が真冬を乗り越えるように乗り越えている。
生活は完全に屋内にシフトする
7〜8月のUAEでは、屋外での活動は早朝(5〜7時)か深夜(22時以降)以外はほぼ不可能だ。ランニングをする人も早朝に限定し、昼間の公園は閑散としている。
スーパーへ行くのも、駐車場から入口までの数十メートルが「修行」になる。この期間、生活の動線は自宅→地下駐車場→モール→オフィスというカプセルで完結する。
建物のエアコンが命綱
UAEの夏を支えるのは強力なエアコンシステムだ。ドバイの大規模ビルはDCCAS(ドバイ地域冷房)という地域冷房ネットワークに接続しており、個別の室外機なしで建物全体が冷却される仕組みを持つ場所もある。
自宅のエアコンが壊れると緊急事態に近い。真夏のエアコン修理は予約が殺到するため、24〜48時間待ちになることもある。
電力消費と電気代
夏の電力消費は冬の2〜3倍になるとも言われる。DEWA(ドバイ電力水道局)の請求が7〜9月に跳ね上がる。1ベッドルームのアパートメントで月600〜1,000AED(約24,600〜41,000円)程度になるケースも珍しくない(生活スタイルによる)。
節電のために日中はカーテンを閉め、エアコンを26〜28度設定にするのが現実的な落とし所だ。
夏休みに国外脱出する文化
UAEに住む多くの外国人は、7〜8月を「バケーションシーズン」として本国に帰るか、ヨーロッパやアジアに脱出する。特にお金に余裕のある駐在員家庭は子どもと一緒に1〜2ヶ月帰国し、夫だけ残るパターンもある。
8月のドバイは人口が体感的に減り、レストランでの待ち時間が短くなる。逆に言えば、夏のドバイは在住者にとって「街が自分のものになる」季節でもある。