オーストラリアの生活費——最低賃金 AUD 24 の国で、在住日本人はいくら使っているか
オーストラリアの生活費を食費・住居・交通・通信・医療で分解。シドニー・メルボルン・ブリスベンの比較と、一人暮らし・家族4人それぞれの月額目安を実態に即してまとめた。
この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AUD)の金額を基準にしてください。
オーストラリアの最低賃金は2024年7月時点でAUD 24.10/時(約2,340円)。時給換算で東京の約1.7倍。物価も高いが、収入も高い——それがオーストラリアの生活コストを理解する上での大前提だ。
「高い国」というイメージは正しいが、何が高くて何がそうでもないかを知ると、実際の生活費の感覚が変わってくる。
食費
スーパーで自炊
Woolworths・Colesの2大スーパーチェーンが主流。野菜・肉類は輸入品ではなくオーストラリア産が中心で、日本のスーパーと同等か少し安い品目もある。
一人暮らしの自炊費: 週AUD 80〜150(月AUD 350〜650程度)が目安。
日本食材を買う場合は、JFC系列の Asian grocery(Chatswoodの「Maruyu」や「Sun Mart」等)を活用する。ただし輸入品のため割高で、醤油1本がAUD 5〜10程度になることも。
外食
| 種類 | 価格帯 |
|---|---|
| カフェのランチ(サンドイッチ・バーガー等) | AUD 18〜28 |
| 普通のレストランのランチ | AUD 20〜35 |
| 日本食(定食・ラーメン・丼) | AUD 25〜50 |
| 居酒屋・日本食ディナー | AUD 50〜120/人 |
| ファストフード | AUD 12〜18 |
カフェ文化が発達しており、フラットホワイト(エスプレッソ系)1杯AUD 5〜7が相場。毎日カフェに行くとそれだけで月AUD 150〜200かかる計算になる。
住居費
3都市の1LDK・2LDKの家賃相場:
| 都市 | 1LDK(目安/月) | 2LDK(目安/月) |
|---|---|---|
| シドニー(CBD周辺) | AUD 2,500〜4,500 | AUD 3,500〜7,000 |
| シドニー(郊外) | AUD 1,800〜3,000 | AUD 2,800〜4,500 |
| メルボルン | AUD 2,000〜3,500 | AUD 2,800〜5,000 |
| ブリスベン | AUD 1,800〜3,000 | AUD 2,800〜4,500 |
住居は生活費の中で最大のコスト。シドニーの家賃は東京都心と同等か上回るケースもある。3都市の中ではブリスベンが最も抑えやすい。
エリア選びの詳細はオーストラリアの住居選びガイド参照。
交通費
公共交通機関
- シドニーの交通系ICカードはOpal Card
- メルボルンはmyki
- ブリスベンはgo card
いずれも ICカードにチャージして使う。シドニーのOpal Cardは週AUD 50程度のデイリーキャップ制があり、一定以上乗ると上限に達して以降は無料になる仕組み。
シドニー市内の主要移動: 電車・バス・フェリーで移動でき、週通勤費はAUD 50〜100程度。
車
シドニー・メルボルン以外では車があると便利なことが多い。ガソリン代はリッターAUD 1.8〜2.2程度(州・地域・タイミングにより変動)。駐車場代がCBDでは高く、シドニーCBDでは1日AUD 30〜60になることも。
通信費
3大キャリア(Telstra / Optus / Vodafone)と MVNOの選択肢がある。
| プラン | 費用目安/月 | 通信量 |
|---|---|---|
| Telstra(大手プレミアム) | AUD 50〜70 | 20〜120GB |
| Optus(ミッドレンジ) | AUD 35〜55 | 15〜100GB |
| Vodafone / MVNO | AUD 20〜40 | 10〜100GB |
電波の安定性を重視するならTelstra、コストを抑えるならMVNO(Aldi Mobile / Boost等)が選択肢になる。
医療費
日本人はMedicareの対象外のため、民間健康保険への加入が実質的に必須。
| 保険種別 | 月額費用目安 |
|---|---|
| OVHC(就労ビザ向け)・基本プラン | AUD 80〜150 |
| OVHC・中程度のカバレッジ | AUD 150〜250 |
| 民間PHI(永住者向け)・シングル | AUD 100〜200 |
| 民間PHI・家族プラン | AUD 300〜500 |
保険に入っていても、歯科・眼科・専門医への受診にはギャップペイメント(自己負担)が発生することが多い。GP(一般医)の診察料は$80〜120程度で、保険によってリベートが戻ってくる仕組み。
医療費の詳細はオーストラリアの医療・保険ガイド参照。
月額生活費の目安
一人暮らし(シドニー都市部)
| 項目 | 月額目安(AUD) |
|---|---|
| 家賃(1LDK) | 2,500〜3,500 |
| 食費(自炊中心) | 500〜800 |
| 外食・カフェ | 400〜800 |
| 交通費 | 200〜400 |
| 通信費 | 30〜60 |
| 医療保険 | 100〜250 |
| その他(娯楽・雑費) | 300〜600 |
| 合計 | AUD 4,030〜6,410 |
日本円換算(1AUD≒97円): 約39万〜62万円/月
家族4人(シドニー郊外)
| 項目 | 月額目安(AUD) |
|---|---|
| 家賃(3LDK) | 3,500〜5,500 |
| 食費 | 1,200〜2,000 |
| 外食 | 500〜1,000 |
| 交通費(車含む) | 600〜1,200 |
| 通信費(2回線) | 60〜120 |
| 医療保険(家族) | 300〜500 |
| 子どもの教育(公立小は無料) | 0〜500 |
| その他 | 500〜1,000 |
| 合計 | AUD 6,660〜11,820 |
日本円換算: 約65万〜115万円/月
メルボルン・ブリスベンとシドニーの差
家賃が主な差分。メルボルンはシドニーより1〜2割安く、ブリスベンはさらに安い。食費・通信費はどの都市でもほぼ同じ。交通費はメルボルンのmykiが使いやすく、ブリスベンは車が必要な郊外エリアも多い。
一人暮らしの場合、シドニーで月AUD 4,000〜6,000かかるところ、メルボルンでAUD 3,500〜5,500、ブリスベンでAUD 3,000〜5,000が目安感。
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