オーストラリアのクレジットスコア——存在を知らないと賃貸も携帯も詰まる
オーストラリアにはEquifaxやExperian等のクレジットスコア機関がある。スコアが低いと賃貸審査・携帯契約・ローンで不利になる。渡航後すぐに積み上げ始めるべき理由。
この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
日本からオーストラリアに移住した直後、最も困惑するのが「クレジットヒストリーがゼロ」という状態だ。銀行口座は開けても、賃貸の申し込みで「スコアが出せない」と言われたり、後払いの携帯プランが通らなかったりする。
日本では当たり前に使えていたものが、オーストラリアではゼロからのスタートになる。
クレジットスコアとは何か
オーストラリアのクレジットスコアは、Equifax(旧Veda)・Experian・illion(旧Dun & Bradstreet)の3社が管理している。スコアの範囲は機関によって異なるが、Equifaxでは0〜1200が一般的なスケール。700以上が「良好」、500未満だと審査で不利になることが多い。
スコアに影響するのは、クレジットカードの返済履歴、ローン残高、申し込み件数、口座の種類など。支払い遅延は大きなマイナスになる。
新着移民がゼロから始める方法
ステップ1:銀行口座を作る CommBank、ANZ、NAB、Westpacのいずれかに口座を開く。オーストラリアの4大銀行は渡航前からオンラインで申し込めるケースもある。口座開設だけではスコアは上がらないが、基盤になる。
ステップ2:secured credit cardを使う 通常のクレジットカードは審査に通らないことが多い。まず「自分でデポジットを積む」タイプのカード(secured card)から始める選択肢がある。使って、期日に払うという履歴を積み上げるのが目的だ。
ステップ3:Buy Now Pay Laterを使わない Afterpay等のBNPLサービスは便利だが、利用が多いとスコアに悪影響を及ぼすことがある機関もある。使いすぎは避けたほうが無難だ。
無料でスコアを確認できる
Equifaxは年1回、無料でクレジットレポートを提供している。自分のスコアがどの段階にあるかを確認するには、Equifaxの公式サイトから申請できる。CreditSavvyやCreditSimpleといった無料サービスでも確認できる(これらはEquifaxのデータを使用)。
スコアの確認自体はスコアに影響しない(soft inquiryと呼ばれる)。ただし、新しいクレジットへの申し込み(hard inquiry)は短期的にスコアを下げることがあるため、一気に複数申し込むのは避けたほうがいい。
賃貸審査でクレジットスコアが使われる現実
賃貸管理会社がNTD(National Tenancy Database)等でチェックするのは、過去の滞納・退去トラブルの履歴が中心だが、最近は信用情報も参照するケースが増えている。「ヒストリーがない=リスクが読めない」と判断されると、保証人を求められたり審査落ちになったりすることがある。
移住直後は6ヶ月から1年のクレジット積み上げ期間が必要だと思っておくと、焦らずに済む。スコアはゆっくり育てるもので、短期間で大きく変えようとすると逆効果になりやすい。