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在住者のための税金とスーパーアニュエーション:帰国前に知っておくこと

オーストラリアで働く日本人が知っておくべき税金の基本とスーパーアニュエーション(退職積立金)。帰国前のDHLT申請まで実用的に解説。

2026-04-12
税金スーパーアニュエーション確定申告TFN帰国

この記事の日本円換算は、1AUD≒95円で計算しています(2026年4月時点)。

「スーパーどうした?」——帰国した日本人のSNSや掲示板でよく見かける話題だ。スーパーアニュエーション(Superannuation、通称「スーパー」)は積み立てたのに手続きを忘れて放置されているケースが多い。

Tax File Number(TFN)の取得

オーストラリアで働くには、まずTFN(税務番号)を取得する必要がある。IRSのような税務当局ATOのウェブサイトから申請でき、通常数週間で届く。TFNなしで働いた場合、最高税率(47%)で源泉徴収される。

TFNはオーストラリア滞在中のあらゆる税務・銀行手続きで使う重要な番号だ。

居住者か非居住者かの区別

税率は「居住者」と「非居住者」で大きく異なる。ワーホリビザで来たばかりの短期滞在者は、最初の判定で「非居住者(non-resident for tax purposes)」になることが多い。

非居住者の場合、最初の1万8,200AUDの控除(税率0%の部分)が適用されず、最初の1ドルから32.5%が課税される。中長期で居住する場合は「居住者」判定になり、累進税率(最初の18,200AUDは非課税)が適用される。

確定申告(Tax Return)

オーストラリアの会計年度は7月1日〜6月30日。毎年10月31日が個人の確定申告期限(Tax Agentを使えば延長可能)だ。雇用で源泉徴収されている場合でも、経費や過払い分の還付を受けるために申告する価値がある。

MyTaxというATOのオンラインポータルで自己申告できる。税務エージェント(Tax Agent)に依頼する場合は100〜300AUD(9,500〜28,500円)程度の費用がかかる。

スーパーアニュエーション(退職積立金)

雇用主は給与の11.5%(2024-25年度)をスーパーファンドに積み立てることが義務付けられている。この積み立ては原則として「引退年齢(60歳以上)」まで引き出せない。

ただしオーストラリアを永住目的でなく去る場合、「DHLT(Departing Australia Superannuation Payment)」という制度で積み立てた残高を出国後に引き出せる。税金(引き出し額の65%程度)が源泉徴収されるが、それでも数百〜数千AUDが戻ってくる人が多い。

申請はATOのウェブサイトからオンラインで行える。パスポートや旧ビザの情報が必要になる。

帰国して数年が経っても請求できるため、オーストラリアで働いたことがある人は一度残高を確認する価値がある。

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