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生活費

オーストラリアの光熱費——冬に倍になる電気代と節約の現実

オーストラリアの電気・ガス代は日本より高く、冬は特に跳ね上がる。プロバイダー選びと契約プランで年間数万円の差が出る仕組みを解説。

2026-07-02
光熱費電気代節約生活費

この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

オーストラリアの電気代は、OECD加盟国の中でも高水準にある。シドニーで1人暮らし、1ベッドルームアパートメントの電気代は月平均80〜130AUD(約7,800〜12,600円)程度。これが冬(6〜8月)になると150AUD(約14,600円)を超える月も出てくる。

日本の感覚でいくと「月5,000円もあれば十分」と思いがちだが、それでは足りない。

なぜ電気代が高いのか

ニューサウスウェールズ州やビクトリア州の電気料金は規制緩和後に民間プロバイダーが乱立し、複雑な料金体系が生まれた。供給コストも高く、特に2022〜2023年のエネルギー危機以降は家庭への転嫁が続いている。

料金の構造は大きく分けて「デイリーサプライチャージ(日次基本料)」と「従量課金」の2本立て。基本料金だけで1日0.8〜1.2AUD程度かかることが多い。月30日で約24〜36AUD(約2,300〜3,500円)が電気を一切使わなくても発生する固定費だ。

ガス付き物件 vs 電気オンリー

オーストラリアでは物件によってガス設備の有無が異なる。ガス給湯器付きの物件はガス代が別途かかるが、電気給湯器(電気温水器)より月額コストが低い場合もある。物件探しの段階でガス有無を確認するのは、年間コスト計算の重要なポイントだ。

ビクトリア州ではガスの新規接続を段階的に廃止していく方針が進んでいるため、今後は電気オンリーの物件が増えていくと見られる。

プロバイダー比較が節約の基本

オーストラリアでは電力プロバイダーを自由に選択・変更できる。Energy Made Easy(連邦政府)やVictorian Energy Compare(ビクトリア州)のような比較サイトで年間コストを比べると、同じ使用量でも年間200〜400AUD(約19,400〜38,800円)の差が出ることがある。

切り替えは手続き上は1〜2週間で完了する。「今のプロバイダーに慣れているから」という理由だけで更新し続けると、高い料金を払い続けることになる。

冬の節約で実際に効くこと

  • ドラフトストッパー(すきま風防止): 窓や扉の隙間に設置。数百円で体感温度が上がる
  • 厚手のカーテン: 窓からの冷気を遮断。ブラックアウトカーテンは断熱効果も高い
  • タイムオブユース(TOU)プランの活用: 夜間や休日に安い料金が適用されるプランで、洗濯・食洗機を夜間稼働させる

太陽光パネル(ソーラー)付き物件に住むと、日中の電気代をほぼゼロにできることもある。物件選びで「solar installed」の有無を確認する価値はある。

光熱費は生活コストの中で見落とされがちな部分だが、年間で計算すると家賃の1〜2ヶ月分に相当するケースもある。比較・見直しは着任後早めに済ませておきたい。

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