オーストラリアのGST還付(TRS)——出国時に空港で税金を取り戻す仕組み
オーストラリアを出国する際、GST(消費税10%)を払った購入品の還付を空港で受けられる制度がある。条件と手続きを知っておくと、高額購入時に数万円単位で戻ってくる。
この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
日本からの旅行者や、一時帰国する在住者が見落としやすい制度がTRS(Tourist Refund Scheme)だ。オーストラリアを出国する際、国内で購入した商品に含まれるGST(10%)とWET(ワイン消費税29%)の還付を受けられる。
条件を満たせば、ブランド品や電化製品の購入で数千〜数万円が戻ってくる。
TRSの基本条件
- 同一店舗で合計300AUD以上(税込)の購入であること
- 出発日から60日以内に購入したものであること
- 商品を手荷物として持ち出すこと(預け荷物は原則対象外)
- 出発ゲート通過前にTRSカウンターで手続きを行うこと
同一店舗での合計が条件なため、複数店舗のレシートを合算することはできない。ただし同じ店で別日に購入したレシートを合算することは可能だ(60日以内という条件付きで)。
申請方法
空港のセキュリティゲート通過後(国際線エリア)にTRSカウンターがある。ここでレシートとパスポート、購入した商品を提示して申請する。
2018年以降はTRS App(ABF公式アプリ)での事前入力ができ、カウンターでの時間を短縮できる。還付はクレジットカードへの返金か小切手で受け取れる。
還付額は購入金額×10%(WETの場合は異なる)。300AUDの購入なら30AUD(約2,900円)、3,000AUDの購入なら300AUD(約29,100円)が返ってくる計算だ。
対象になる購入品・ならない購入品
対象:衣類、靴、電子機器、宝飾品、化粧品、アルコール(ただし出国時に持ち出せるものに限る)
対象外:消耗品(食品、飲料)、すでに使用または消費した商品、サービス料(飲食代、ホテル代、航空券など)
コアラのぬいぐるみなどのお土産は対象になるケースが多いが、100AUDを超えるような高額なオーストラリア産商品(ウール製品、ワインなど)は還付額が大きくなる。
在住者でも使える
TRSは「旅行者向け」という名前だが、オーストラリア在住者でも出国する際に使える。一時帰国のたびに活用している人もいる。条件は出国日から60日以内の購入という点だけで、ビザの種類は問われない。
高額な買い物をする予定があるなら、出国前にまとめて購入してTRSを申請するという使い方が合理的だ。空港のTRSカウンターは混雑していることもあるので、時間に余裕を持って並びたい。