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多文化郊外の実態——アジア系コミュニティが多い地域と日常

シドニー・メルボルンには中国系・韓国系・インド系等のコミュニティが集中する郊外がある。日本人在住者がそこで暮らす現実——食材・言語・コミュニティの密度——を解説する。

2026-04-28
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この記事の日本円換算は、1AUD≒100円で計算しています(2026年4月時点)。

シドニーやメルボルンに住むと、「オーストラリアにいるのに英語よりアジア系言語が聞こえる」エリアがあることに気づく。多文化国家の実態は、郊外の街を歩くと目に見えて分かる。

シドニーの多文化郊外

Chatswood(チャッツウッド): 中国系コミュニティの集積地として知られる北シドニーの郊外。ショッピングセンター内に中国系スーパー・飲食店が充実し、広東語・北京語が日常的に聞こえる。シティから電車で約20〜25分。

Burwood(バーウッド): 中国系・韓国系が混在。韓国系スーパー・韓国料理店が数多くある。Burwood Rd沿いには韓国系の商店が並ぶ。

Eastwood(イーストウッド): 韓国系コミュニティが強い。韓国系スーパー(Han Ah Reum等)・焼き肉店・K-POP CDショップがある。中国系との混在エリアでもある。

Cabramatta(カブラマッタ): ベトナム系コミュニティの中心地。ベトナム語が日常語として使われている。アジア食材・飲食店が密集しており、フォーの本場に近い味が楽しめる。

メルボルンの多文化郊外

Box Hill(ボックスヒル): 中国系(主に香港・台湾・本土)が多い郊外。ショッピングセンターに中国系フードコートがあり、本格的な香港式飲茶・台湾料理が食べられる。シティからトラムと電車で約40分。

Springvale(スプリングベール): ベトナム・カンボジア系が多い。市場では東南アジア食材が安く手に入る。

Preston(プレストン): 最近は中東・ギリシャ系からアフガン・パキスタン系が増えているエリア。多様なムスリム系飲食店がある。

日本人にとっての実用性

食材調達: アジア系コミュニティが集中するエリアのスーパーでは、日本のスーパーに近い食材が手に入る。味噌・豆腐・出汁・醤油類はChatswood/Box Hillのアジア系スーパーで調達できる。日本食専門スーパー(Japanese Market等)より安い場合もある。

言語: 英語が主要言語であることには変わりない。ただし中国系・韓国系スーパーで日本語・韓国語・中国語が通じる場面もある。

コミュニティ: 日本人コミュニティはシドニーではStrathfield・Chatswood・City周辺、メルボルンではBox Hill・Glen Waverely近辺に日本語話者が多い傾向がある。FacebookやMeetupで日本人グループを探すと繋がりやすい。

「多文化郊外」の実態

観光地のチャイナタウン(Chinatown)は観光客向けの演出が強いが、Chatswood・Box Hill・Burrwoodのような生活密着型の多文化郊外は実際に住むコミュニティが機能している。「英語が話せなくても生活できる」環境は、最初のオーストラリア生活のハードルを下げる一方、英語上達が遅くなるという側面もある。意識的に英語環境を作るかどうかは、個人の目標次第だ。

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