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オーストラリア技術独立ビザ(189/190)——ポイントテストの計算方法と加点戦略

オーストラリアの技術独立ビザ(Subclass 189)と州ノミネーションビザ(190)。ポイントテストの仕組み、各項目の加点条件、最低点数の目安を実務レベルで解説する。

2026-05-18
オーストラリアビザ永住権ポイントテスト技術移民

この記事の日本円換算は、1AUD≒100円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AUD)の金額を基準にしてください。

オーストラリアの永住権取得ルートで最も一般的なのが、技術系ビザ(Skilled Visa)だ。中でもSubclass 189(技術独立ビザ)とSubclass 190(州ノミネーションビザ)はポイントテスト方式で選抜される。最低合格点は65点だが、実際に招待(Invitation)が届く点数はそれよりも高い。

ポイントテストの加点項目

項目条件加点
年齢25〜32歳30点
年齢33〜39歳25点
年齢18〜24歳 / 40〜44歳15〜20点
英語力IELTS各バンド8以上(Proficient)20点
英語力IELTS各バンド7(Superior)10点
海外職歴8年以上(指定職種)15点
海外職歴3〜4年5点
豪州内職歴8年以上20点
豪州内職歴1〜2年5点
学歴博士号20点
学歴学士号15点
豪州での学位豪州の大学で2年以上の学位取得5点
州ノミネーション190の場合5点
パートナーのスキルパートナーも技術査定+英語力あり10点
単身 or 豪州市民パートナー10点
NAATI翻訳資格コミュニティ言語5点
地方エリア学位豪州の地方都市で取得5点

日本人申請者の典型的なパターン

日本人がポイントテストで高得点を狙う場合、英語力がボトルネックになりやすい。IELTS各バンド7で10点、8で20点——この差が大きい。

IT・エンジニアリング・会計・看護など、技術査定(Skills Assessment)が通りやすい職種であれば、海外職歴5年+学士号+年齢25〜32歳+IELTS7で65〜75点程度。IELTS8に到達できれば80点を超える。

招待(Invitation)のリアル

65点が最低ラインだが、実際には職種によって招待に必要な点数が異なる。人気職種(会計、IT系)は85〜90点でも招待待ち期間が長い。看護・エンジニアリングなど需要が高い職種は70〜80点で比較的早く招待が来る。

Department of Home Affairsは毎月のInvitation Roundの結果を公開しており、職種別の最低招待点数と待ち期間を確認できる。SkillSelectのアカウントからEOI(Expression of Interest)を提出し、招待を待つ仕組みだ。

Subclass 190(州ノミネーション)の利点

189は連邦政府が直接選抜するのに対し、190は各州・準州が自州の需要に基づいてノミネートする。ノミネーションで5点が加算されるため、189で足りない点数を190で補える。

ただし190にはその州に2年以上居住する義務がある。シドニーやメルボルンは競争が激しいが、SA(南オーストラリア)やTAS(タスマニア)は比較的ノミネーションを受けやすい傾向がある。

費用の目安

ビザ申請料はAUD4,640(約46万4千円)(主申請者、2024年時点)。技術査定費用が職種によりAUD500〜1,500(約5〜15万円)、IELTS受験料がAUD400程度(約4万円)。移民エージェントに依頼する場合はAUD3,000〜8,000(約30〜80万円)の手数料が加わる。

合計でAUD9,000〜15,000(約90〜150万円)程度は見込んでおく必要がある。

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