AFL(オーストラリアンフットボール)文化と在住外国人
オーストラリア独自のスポーツ、AFL(オーストラリアンフットボール)。ビクトリア州を中心に国民的スポーツとして根付くAFLの観戦文化、ルール、在住外国人の楽しみ方を解説する。
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メルボルンに住む外国人が最初に困惑するスポーツが、AFL(Australian Football League)だ。
楕円形のボールを使い、楕円形のコートで戦い、手でボールを投げてもいいし、足で蹴ってもいい。タックルもある。点数の計算は6点のゴールと1点のビヒンド(ゴールポストの外側に入った場合)が混在する。ラグビーでもアメフトでもサッカーでも野球でもない。
これはオーストラリアで生まれたオーストラリア固有のスポーツだ。
AFLの規模と影響力
AFLは18チームが参加するプロリーグで、レギュラーシーズンは3月〜9月に行われる。ファイナルシーズン(日本のプレーオフ相当)は9月に終わり、グランドファイナルはメルボルンのMCG(メルボルン・クリケット・グラウンド)で開催される。
グランドファイナルは10万人規模の収容を誇る国家的イベントで、ビクトリア州では公共の祝日にもなっている。
テレビ放映権料は年間数十億オーストラリアドル規模とも報告されており、オーストラリアのスポーツ産業における存在感は絶大だ。
ただし、AFLの文化的影響力には地域差がある。ビクトリア州・南オーストラリア州・西オーストラリア州ではAFLが圧倒的だが、ニューサウスウェールズ州(シドニー)やクイーンズランド州ではNRL(ラグビーリーグ)の人気が高い。
観戦の楽しみ方
AFLの観戦チケットは一般席ならAUD 35〜60(3,500〜6,000円)程度から購入できる。メルボルンのチームはコロニングウッド・リッチモンド・カールトン・エッセンドン等があり、それぞれ熱烈なファンベースを持つ。
外国人在住者がAFLを楽しむルートとして多いのは、「地元民の友人・同僚に連れて行ってもらう」だ。ルールが複雑なため、隣で教えてもらいながら観戦するのが理解が早い。
ルールの概要
一度で全部理解しようとしなくていい。まず知っておくと観戦が面白くなる基本ルール:
- ゴール(6点): ゴールポストの間を通ってゴールイン
- ビヒンド(1点): ポストの外側か、ポストに当たって入った場合
- マーク(キャッチ): ノーバウンドでボールをキャッチすると、プレーが止まり自由にプレー可
- ボールキャリー: ハンドパスまたはキックで前進。一定距離以上持って走るときはバウンドが必要
在住外国人としての関わり方
AFLを知ることは、オーストラリア人(特にビクトリア人)との会話ネタになる。どのチームを応援しているか、先週の試合どうだったか——この話題は日本での野球やサッカーの会話と同じ機能を持つ。
職場の同僚にどのチームのファンか聞いて、一緒に試合を見に行く。在住生活の中でオーストラリア文化に踏み込む入口のひとつになる。