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各州の違い——法律・文化・経済の観点から

オーストラリアは6州2特別地域で構成されており、法律・税制・生活コストが州によって異なる。在住先を選ぶ・移動を考えるときに知っておきたい州間の違いを解説。

2026-04-23
各州NSWVICQLD移住生活比較

この記事の日本円換算は、1AUD≒100円で計算しています(2026年4月時点)。

「オーストラリアに住む」といっても、シドニー(NSW)とブリスベン(QLD)では生活コストも文化も別物だ。連邦制のため州ごとに法律・税制・医療制度の細部が異なり、在住先選びは国選びに近い判断になる。

主要都市・州の概要

州/特別地域主要都市特徴
NSW(ニューサウスウェールズ)シドニー最大都市・金融・IT集積。家賃高め
VIC(ビクトリア)メルボルン文化・教育・医療。冬寒め
QLD(クイーンズランド)ブリスベン温暖・成長著しい。2032年五輪開催予定
WA(西オーストラリア)パース資源産業。日本との時差が小さい(UTC+8)
SA(南オーストラリア)アデレード食・ワイン・生活コスト低め
ACT(オーストラリア首都特別地域)キャンバラ首都・公務員多い。生活費は中程度

家賃の差

2024〜2025年の中間的な傾向として、主要都市の1LDK月額家賃は以下のような差がある(出典:Domain Property Report、REA Group等の報告を参照した概算):

  • シドニー: 2,800〜4,000AUD/月(28〜40万円)
  • メルボルン: 2,200〜3,500AUD/月(22〜35万円)
  • ブリスベン: 2,000〜3,000AUD/月(20〜30万円)
  • パース: 2,000〜2,800AUD/月(20〜28万円)
  • アデレード: 1,600〜2,200AUD/月(16〜22万円)

コロナ後の人口流入で全都市で家賃が高騰しており、特にブリスベンは2021年比で40%以上上昇したとされる(出典:CoreLogic等のレポートを参照)。

法律面での違い

交通法・刑事法・労働法の細部は州法で規定されており、たとえば飲酒運転の基準大麻の扱いが州によって異なる(ACTは個人使用目的の少量所持が合法化されているが、他州は連邦法に基づき禁止)。

日本人が注意すべき差異として「薬事法的なOTC薬の購入ルール」も州によって異なるケースがある。

気候が選択を左右する

日本人在住者の居住地選択に大きく影響するのが気候だ。

  • シドニー・ブリスベン: 年間通じて過ごしやすい
  • メルボルン: 「1日に4季節」と言われるほど天気が変わりやすく、冬(6〜8月)は10度前後まで下がる
  • パース: 夏(12〜2月)に40度を超える猛暑日があるが、湿度が低く過ごしやすいと感じる人も多い
  • ダーウィン(NT): 熱帯。雨季と乾季の差が大きい

在住年数が長い日本人からよく聞く選択軸は「仕事のキャリア×気候×コスト」の3つだ。IT・金融ならシドニーかメルボルン、海・自然重視ならブリスベン〜クイーンズランド北部、コスパ重視ならアデレード——という傾向がある。

州境を越えた移動

オーストラリアは面積が日本の約20倍で、州をまたぐ移動は国内線飛行機が現実的だ。シドニー〜メルボルン間はLCC(Jetstar・Rex等)で1〜2時間、往復200〜400AUD(2〜4万円)から取れることが多い。

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