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オーストラリアの7月は真冬——南半球の季節感に慣れるまでの話

日本人がオーストラリアに移住して最初に戸惑うのが季節の逆転。7月はクリスマスでなく真冬で、街の雰囲気も日本の1月に近い。南半球の時間軸で生活するとはどういうことか。

2026-07-01
季節気候生活習慣移住

この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

7月にオーストラリアへ移住した人が最初に感じる違和感は、季節感のずれだ。日本では7月といえば夏真っ盛り。海水浴、花火大会、冷やし中華。ところがシドニーやメルボルンの7月は、朝の気温が10度を下回る日もある本格的な冬だ。

コートを着て出勤し、カフェでホットコーヒーを飲む。外は晴れているのに寒い。この「晴天の冬」がオーストラリアの冬の特徴で、日本のように曇りがちで湿度が高い冬とは違う。特にシドニーの7月は日照時間が長く、昼間はジャケット1枚で過ごせる日も多い。

メルボルンとシドニーで冬の体感は違う

シドニー(ニューサウスウェールズ州)の7月の平均最低気温は8〜9度前後、最高気温は17〜18度前後。メルボルン(ビクトリア州)はより寒く、最低気温が5〜6度になる日も珍しくない。ブリスベン(クイーンズランド州)に至っては最高気温が21〜22度前後で、東京の10月に近い陽気だ。

この差を知らずに引っ越し先を選ぶと、「メルボルンは寒すぎた」という声が出る。実際、日本人のメルボルン在住者のSNSを見ていると、7月は「体感では仙台の冬」という表現をよく目にする。

暖房費が年間で最もかかる月

オーストラリアの住宅は気密性が低く、断熱材も薄いことが多い。日本のマンションほど暖房が効きにくい。ガスヒーターや電気ヒーターを使う家庭では、6〜8月の電気・ガス代が跳ね上がる。目安として、シドニーの1LDK相当(1 bedroom apartment)で月100〜150AUD(約9,700〜14,600円)程度のエネルギーコスト増を見込む人が多い。

「窓の結露がひどくてカビが生える」という声もある。日本人は除湿機を持ち込むか、現地で買い直すことが多い。

「冬休み」は7月——学校のリズムも逆

学校はターム制で、第2タームが5〜6月、第3タームが7〜9月に設定されている。7月には2週間ほどの「School Holidays(冬休み)」がある。家族連れの日本人駐在員はここで一時帰国する人もいる。

子どもを現地校に通わせている家庭にとっては、このタームの切れ目が日本の春休みや夏休みとずれるため、年間のスケジュール感をゼロから組み直す必要がある。

7月のオーストラリアを楽しむ視点

冬だからこそ動きやすいこともある。夏の強烈な日差しがなく、ハイキングやサイクリングに向いている。ブルーマウンテンズ(シドニー近郊)やグレートオーシャンロード(メルボルン近郊)は、夏よりも空いていて快適に歩ける。

観光客が少ない分、宿泊費も下がる傾向がある。現地に住んでいる立場でいえば、7月は「旅行者が減ってローカルが戻ってくる季節」という感覚に近い。

季節感を逆転させるのは最初の1〜2年で完了する。3年目には「12月が来ると夏の準備」という感覚が自然に身についている。それがオーストラリアに住む、ということだ。

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