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自然・気候

クマがいる国でキャンプする——カナダのアウトドア安全の基本

カナダのキャンプ場にはクマが出る。ブラックベア・グリズリーが生息する地域でアウトドアを楽しむために必要な知識と、在留外国人が最初に覚えるべきベアカントリーの作法。

2026-06-25
クマキャンプアウトドア自然

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カナダのキャンプ場に着くと、必ずどこかに「ベアカントリー安全情報(Bear Country Safety)」の案内板がある。日本では熊の注意喚起はあっても「クマがいる前提での生活設計」は少ないが、カナダでは違う。

クマは自然の一部として共存するもの——そういう前提が、ここにはある。

カナダに生息するクマ

カナダには主に二種類のクマが広い範囲に生息する。

**ブラックベア(アメリカクロクマ)**は北米全土に広く分布し、カナダでは森林地帯から都市郊外まで見られる。攻撃性は比較的低いが、人の食べ物に慣れると問題行動を起こす。

**グリズリーベア(ヒグマ)**はBC州・アルバータ州・ユーコン・NWT・ヌナブトに分布する。ブラックベアより大型で攻撃性が高い。トレイル中に遭遇するリスクがある地域では要注意だ。

ホッキョクグマ(ポーラーベア)はチャーチル(マニトバ州)周辺など北極圏に近い地域に生息する。

キャンプ時の基本ルール

フードストレージ:テントや車の中に食べ物・においのあるもの(日焼け止め・歯磨き粉含む)を置いてはいけない。キャンプ場には通常「ベアボックス(bear locker)」か「ベアキャニスター(防熊容器)」の使用が義務付けられる。

クリーンキャンプ:食べ残し・ゴミは密封して保管する。食事後すぐに片付ける。香りの強いものを外に放置しない。

クマスプレー(Bear Spray):グリズリーのいる地域ではカプサイシンベースのクマスプレーを必ず携帯する。日本の催涙スプレーとは異なり、特定の射程・成分のものが有効だ。

遭遇したときの対処

距離を保って静かに後退する、目を見ながら大きく見せる、逃げない——これがブラックベアへの基本的な対応だ。

グリズリーと予期しない近距離遭遇の場合は「ふせる・首を守る」という防御姿勢が有効とされる場合がある。ただし状況によって異なり、専門の安全講習を受けることが推奨される。

都市近郊でのクマ

バンクーバー近郊のノースショア、スコーミッシュ、BC州内陸部などでは、秋になるとクマが住宅地に出没するニュースが頻繁になる。庭の果実・ゴミ箱・バードフィーダーが誘引源になる。

「クマを引き寄せないこと」が最も効果的な対策だ。

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