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7月1日はカナダデー——建国記念日なのに半数のカナダ人が複雑な気持ちで過ごしている

7月1日のカナダデーは建国記念日だが、先住民コミュニティへの歴史的な扱いに対する反省から、近年は祝うことへの問い直しが進んでいる。在住日本人が知っておくべき文化的文脈を解説する。

2026-07-01
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7月1日はカナダデー。1867年のカナダ連邦成立を記念する建国記念日で、花火・バーベキュー・赤白の国旗カラーで街が彩られる。しかし2021年頃から、カナダ各地で「カナダデーを祝わない」という選択をする人が増えている。

転換点となった2021年

2021年5〜6月にかけて、ブリティッシュ・コロンビア州やサスカチュワン州の旧寄宿学校跡地で、先住民の子どもたちの遺骨が多数発見されたと報告された。カナダの寄宿学校(Residential Schools)は、先住民の子どもたちを強制的に家族から引き離し、文化・言語・宗教を剥奪した施設で、19世紀から1990年代まで運営されていた。

この報告が出た直後の7月1日、バンクーバーやビクトリアではカナダデーのイベントが中止・縮小された。「祝えない」という声が大きくなったのはこのタイミングだ。

カナダデーの現在地

今でも多くの人がカナダデーを祝うが、「無反省に祝うのはどうか」という感覚を持つ人も増えている。トロントやバンクーバーの公園では花火と並行して、先住民コミュニティによる記念集会や「Truth and Reconciliation」(和解と真実)の教育イベントが開かれるようになった。

「祝祭と反省が同時に存在する」という複雑な空間になっているのが、現在のカナダデーだ。

在住者として参加するには

日本からカナダに来た人にとって、カナダデーはカナダ人の日常を直接体験できる数少ない機会だ。どの都市でも公園やウォーターフロントでイベントがあり、地元の人と並んで花火を見ることができる。

「カナダデーをどう思う?」とカナダ人に聞くと、世代や出身背景によって答えが全く違う——それ自体がカナダという国の現在地を理解する入り口になる。

移民・在住外国人の視点

カナダは移民を積極的に受け入れる国だが、「カナダに貢献できることを嬉しく思う」という肯定的な視点と、「カナダという国の歴史的な負の側面を知った上で市民として関わる」という複雑な姿勢が共存している。

新しく来た人がカナダデーをどう受け取るかは自由だが、祝祭の裏に何があるかを知っておくことで、カナダの今の社会をより深く理解できる。

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