Express Entry最新動向——2024〜25年のCRSスコア動向
カナダ永住権の主要ルート、Express EntryのCRSスコア動向を解説。2024〜2025年のカットオフスコアの推移と、日本人申請者が意識すべき対策をまとめます。
この記事の日本円換算は、1CAD≒110円で計算しています(2026年4月時点)。
カナダへの移住を検討している人にとって、Express EntryのCRSスコアは常に気になる数字です。2024年から2025年にかけて、スコアの動向に変化が見られました。現状を整理します。
Express Entryの基本構造
Express Entryは、カナダ永住権の3つの連邦プログラムへの申請管理システムです。
- Federal Skilled Worker(FSW):海外の職歴・学歴ベース
- Federal Skilled Trades(FST):熟練職人向け
- Canadian Experience Class(CEC):カナダ国内の就労経験ベース
申請者はCRS(Comprehensive Ranking System)というポイント制でスコアリングされ、一定期間ごとに行われる「ドロー(Draw)」で上位スコアの申請者が招待状(ITA: Invitation to Apply)を受け取ります。招待状を受け取ると、60日以内に永住権申請が可能になります。
2024〜2025年のCRSスコア動向
2023年に一時上昇していたCRSカットオフスコアは、2024年に入って変化しました。カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)が発表しているドロー結果によれば、2024年の全般的なドロー(General Draws)のカットオフスコアは概ね490〜510点台で推移しています。
注目すべき動きとして、IRCC は2024年からカテゴリーベースの選考ドローを拡大しています。フランス語話者、医療従事者、STEM職種(科学・技術・工学・数学)、農業・食品加工業などのカテゴリー別ドローでは、全体スコアより低いカットオフで招待状が出ます。
日本人申請者に関係が深いSTEM・管理職カテゴリーのカットオフは、一般ドローより20〜40点低い水準で出ることがあります。
CRSスコアの主な構成要素
CRSの最高点(ジョブオファーなし・パートナーなし)は1200点です。実際のスコアは以下の要素で決まります。
| 要素 | 最大点数(目安) |
|---|---|
| 年齢(ピーク20代後半) | 110点 |
| 学歴 | 150点 |
| 英語/フランス語能力 | 160点 |
| カナダ就労経験 | 80点 |
| 海外就労経験 | 80点 |
| カナダの州政府推薦(PNP) | 600点 |
州政府推薦(Provincial Nominee Program: PNP)は実質的に永住権をほぼ確定させるもので、600点が一気に加算されます。PNPノミネーションを先に確保してからExpress Entryに移行する戦略が現実的なルートのひとつです。
日本人が意識すべき点
日本人にとってCRSスコアのボトルネックになりやすいのは、英語(IELTS)スコアです。CLB9以上(IELTSで各技能7.0以上)で語学点が最大化されるため、事前の対策が重要です。
また、カナダ国内での就労経験(CEC)があるとスコアが上がります。ワーキングホリデー等でカナダに滞在中に正規雇用を得た経験は、CECのカウント対象になります。
永住権申請はスコアだけでなく、必要書類の準備・翻訳・提出期限管理が重要です。カナダの移民コンサルタント(RCIC)に相談する選択肢もあります。