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世界中の料理がある街——カナダ多文化都市の食体験

トロントは世界で最も多様な都市のひとつとも言われる。50以上のエスニックフードのコミュニティが集まり、本場に近い味が食べられる。バンクーバー・カルガリーの食事情も含めて整理。

2026-06-27
食文化多文化エスニックフードレストラン

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トロントで食事をしようとして、候補から選ぶのに困ったことがある。エチオピア料理、スリランカカレー、ペルービアン、ポーランド風ピエロギ、広東式飲茶——どれを選んでも、その「コミュニティの本場の味」に近いものが食べられる。

これがカナダ多文化都市の食文化の現実だ。

トロントの多様性

2021年の国勢調査によれば、トロントの総人口の約47%は「移民(移住者)」だ(Statistics Canada)。世界200か国以上の出身者が暮らしているとされる。

この多様性は食文化に直結する。「リトルエチオピア」(チャーチ・ウェルズリー周辺)、「リトルイタリー」、「ポーチュギース村」、「チャイナタウン(複数エリア)」、「リトルインディア(Gerrard St.周辺)」——地区ごとに料理の国籍が変わる。

日本食の状況

トロントとバンクーバーには日本食レストランが多い。寿司・ラーメン・うどん・居酒屋と多様で、日本人オーナーの店から現地化した「カナダの日本食」まで幅がある。

品質のばらつきは大きく、「寿司は食べられるが値段が高い」という声が多い。在留日本人の間では「どこの日本食が本物に近いか」という情報共有がよく行われる。

バンクーバーには特にラーメン屋の激戦区がある。Jinya、Danbo、一風堂など日本発のチェーンも出店している。

食料品の入手

日系スーパー(T&T、Marukai等)はトロント・バンクーバーに複数ある。味噌・醤油・出汁パック・豆腐・麺類など基本的な日本食材はほぼ入手可能だ。

価格は日本より高めで、輸入品は日本の2〜3倍になることがある。地元のスーパーで代用できるものは代用し、こだわりの食材だけ日系スーパーで購入するスタイルが経済的だ。

フードトラックとマーケット

夏季はフードトラックイベントやファーマーズマーケットが各都市で開催される。地元産の野菜・果物・手作り品が集まるファーマーズマーケットは、品質が高くコミュニティと接点ができる場所でもある。

「何を食べるか」がアイデンティティと結びつく都市で暮らすことは、食についての視野を広げる体験でもある。

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