カナダの消費税GST/HST/PSTガイド——州によって税率が違う仕組みを整理する
カナダの消費税は連邦税(GST)と州税(PST)が分かれており、州ごとに税率が異なる。HST統合州とPST別建て州の違い、非課税品目、タックスリターンでの還付方法まで解説。
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カナダのスーパーで$10の商品を買ったとき、レジで$11.30を請求された。税率13%。日本の10%より高い。
ところがアルバータ州で同じ商品を買うと$10.50。税率5%。同じカナダなのに税額が2倍以上違う。
3種類の消費税
カナダの消費税は以下の3種類が存在する。
| 税の種類 | 正式名称 | 税率 | 誰が課税 |
|---|---|---|---|
| GST | Goods and Services Tax | 5% | 連邦政府 |
| PST | Provincial Sales Tax | 0〜10% | 州政府 |
| HST | Harmonized Sales Tax | 13〜15% | 連邦+州が統合 |
GSTは全国一律5%。PSTは州が独自に課税する。HST州ではGSTとPSTが統合されて一本化されている。
州別の合計税率
| 州 | 税の種類 | 合計税率 |
|---|---|---|
| アルバータ | GST only | 5% |
| ブリティッシュ・コロンビア | GST + PST | 12%(GST 5% + PST 7%) |
| オンタリオ | HST | 13% |
| ケベック | GST + QST | 14.975%(GST 5% + QST 9.975%) |
| ノバスコシア | HST | 15% |
| マニトバ | GST + RST | 12%(GST 5% + RST 7%) |
| サスカチュワン | GST + PST | 11%(GST 5% + PST 6%) |
アルバータ州の5%が最安、ノバスコシア州の15%が最高。同じ$1,000の買い物で$100の差が出る。
非課税品目
カナダでは以下の品目にGST/HSTがかからない(zero-rated)。
- 基本的な食料品: 生鮮食品、パン、牛乳、卵(ただし調理済み食品・外食は課税)
- 処方薬: 医師の処方による薬
- 医療機器: 補聴器、車いす等
- 子ども服: 特定のサイズ以下
スーパーのレシートを見ると、食品には税がかかっておらず、シャンプーや洗剤には税がかかっている。品目ごとに課税・非課税が分かれているので、レシートのT(taxable)マークを確認するとわかりやすい。
GST/HST Credit——低所得者向け還付
年間所得が一定以下の場合、四半期ごとにGST/HST Creditが銀行口座に振り込まれる。申請は確定申告(タックスリターン)時に自動的に判定されるため、個別の手続きは不要。単身者で年間所得$49,166以下(2024年度)であれば対象になる可能性がある。
在カナダ日本人が注意すべきこと
値札に税が含まれていない。日本の「税込表示」に慣れていると、レジで予想外に高くなる。特にレストランでは、表示価格に税(13〜15%)+チップ(15〜20%)が加わるため、メニュー価格の1.3〜1.35倍が実際の支払額だ。
州をまたぐ引っ越しでは、日用品や外食にかかる税率が変わる。アルバータ州からオンタリオ州に移ると、消費税だけで支出が8%増える感覚になる。