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カナダのアイスフィッシング——凍った湖の上に小屋を建てて魚を待つ文化

カナダのアイスフィッシング(氷上釣り)は冬のレジャーであり、コミュニティ行事であり、サバイバルスキルでもある。道具、費用、安全対策、初心者が始める方法を在カナダ日本人向けに解説。

2026-05-26
アイスフィッシング釣りレジャーアウトドア

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氷点下20度。湖が完全に凍結している。その上に小屋が並んでいる。

中を覗くと、床に穴が空いていて、釣り糸が垂れている。ストーブで暖を取りながらビールを飲んでいるおじさんがいる。これがカナダのアイスフィッシングだ。

凍った湖の上の集落

オンタリオ州のシムコー湖は、冬になると湖面に数千の「アイスハット」(氷上小屋)が出現する。上空から見ると、仮設の村が湖の上に出現したように見える。

小屋の中にはポータブルヒーター、椅子、時にはテレビまで設置されている。1日中ここに座って、氷の穴から魚が食いつくのを待つ。効率の良い魚の取り方ではない。でも「効率」はアイスフィッシングの目的ではない。

必要な道具と費用

道具費用目安
アイスオーガー(穴あけ)$40〜$300(約4,480〜33,600円)
アイスフィッシングロッド$20〜$80(約2,240〜8,960円)
ポータブルアイスシェルター$100〜$500(約11,200〜56,000円)
ポータブルヒーター$80〜$200(約8,960〜22,400円)
ライセンス(フィッシングライセンス)$15〜$50/年(州・区分による)

初心者が全部揃えると$300〜$1,000(約33,600〜112,000円)。ただし最初はガイド付きツアーで体験するのが現実的だ。$100〜$200で道具・小屋・指導がセットになったパッケージがある。

フィッシングライセンス

カナダで釣りをするにはフィッシングライセンスが必要だ。州ごとに発行される。オンラインで購入でき、オンタリオ州のレジデント用は1日$14.44から。

アイスフィッシングにも同じライセンスが適用される。種類や数の制限(bag limit)があるので、釣る魚種ごとの規定を確認する必要がある。

安全対策——氷の厚さが命に関わる

アイスフィッシングの最大のリスクは氷の破壊だ。安全な氷の厚さの目安は以下の通り。

活動最低氷厚
歩行10cm以上
スノーモービル25cm以上
車(軽量)30cm以上

暖冬の年は氷が薄くなる。特にシーズン初期(12月)と終期(3月)は危険だ。地元の人が出ていない場所には絶対に行かないこと。

日本の氷上釣りとの違い

北海道のワカサギ釣りと構造は似ているが、規模が違う。カナダの湖はそもそも巨大で、釣れる魚もウォールアイ、パーチ、レイクトラウトと大型だ。

そして、カナダのアイスフィッシングは「社交」の側面が強い。隣の小屋のグループと酒を交換し、釣果を自慢し合う。冬が長い国で、屋外に集まる理由を作る仕組みだ。

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