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カナダの日本食は「本物」に近いか——トロント・バンクーバーの日本食事情

カナダの日本食レストランは急増しているが、本格的な日本食と現地向けアレンジの差が大きい。在住日本人が日本の味を探す方法と、カナダならではの食体験の楽しみ方を解説する。

2026-07-14
日本食レストランバンクーバートロント食文化

この記事の日本円換算は、1CAD≒113円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

「カナダに来て一番困るのは食事」という日本人は多い。日本食レストランの数だけ見ると、トロントでもバンクーバーでも不自由しないほどある。しかし「本物に近い」かどうかは別の話だ。

バンクーバーの日本食

バンクーバーには日本人コミュニティが長く存在し、ラーメン専門店・居酒屋・和食料理店が充実している。一蘭・麺屋武蔵のような日本のチェーン店も進出しており、「日本の味そのまま」を体験できる機会が多い。

ただし価格は日本の1.5〜2倍になることが多い。ラーメン1杯が18〜25CAD(約2,034〜2,825円)になることもある。

トロントの日本食

トロントは多様な日本食レストランがあるが、日系コミュニティの規模はバンクーバーより小さく、「本格的な和食」の選択肢はやや限られる印象を持つ人もいる。一方で、スシ(現地風)の選択肢は非常に多い。

「トロントのすし屋」の多くは日本人経営ではなく、中国・韓国系経営が多い。これが悪いわけではなく、味のスタイルが異なる。「Spicy Tuna Roll」「Dragon Roll」のような現地アレンジスシを日本食と思って来ると戸惑う。

現地スーパーでの日本食材

バンクーバーのT&T SupermarketやトロントのHマート等のアジア系スーパーでは、日本からの輸入食材が手に入る。みそ・醤油・だし・もち米・納豆(冷凍)・海苔——生活の基礎調味料はほぼ揃う。

価格は日本の2〜3倍が多いが、「あれが食べたいのに手に入らない」という状況はカナダの大都市ではほぼ解消されている。

「現地化した日本食」も楽しめるか

在住期間が長くなると、カナダ産のスシ米や地元のサーモンを使ったスシに独自の文化を感じ、それはそれで面白いと感じる人が出てくる。「正統性を求めすぎると損をする」という境地に達する日本人は多い。

バンクーバーはBC州産の新鮮なサーモン・マグロが流通しており、和食に使う海鮮の質自体は高い。日本から持ち込んだ包丁と醤油があれば、家庭で「まあまあ本物」の刺身を作ることも可能だ。

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