カナダはジェイウォーキング(無断横断)を合法化する州が増えている
かつて罰金の対象だった道路の無断横断(ジェイウォーキング)について、カナダでは法改正が進んでいる。交通法規の文化的背景と在住者が知っておくべき州別の違いを解説する。
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日本から来た人がカナダで最初に驚くことの一つが、「赤信号でも車が来ないと渡ってしまう人が多い」ことだ。逆に信号が赤に変わっているのに待ち続けると後ろの人から不思議そうに見られる場面もある。
これが「ジェイウォーキング(jaywalking)」——指定された横断場所以外や信号無視での横断だ。法律上の扱いはカナダでも変化しつつある。
ブリティッシュ・コロンビア州の改正
BCオムニバス規制改正法(2024年施行)により、BC州ではジェイウォーキングに対する罰則が大幅に緩和・事実上廃止に近い形になった。車が近くにいない状況での横断を罰するのは「過度な規制」という議論が背景にある。
ただし「危険な横断」は依然として問題とされており、実質的には「安全であれば横断を黙認する」という方向性だ。
他州の状況
オンタリオ州(トロント)では引き続き Highway Traffic Actの規定が適用される。指定場所以外の横断が技術的には違反となりうるが、警察が積極的に取り締まることは少ない——これが実態だ。
アルバータ州・マニトバ州等も類似した状況で、法律は存在するが執行は限定的だ。
日本人が感じるカルチャーショック
日本では赤信号で渡らないという習慣が強く根付いているため、カナダの歩行者の挙動に戸惑う人は多い。「みんなが渡っているから渡る」という状況になることもある。
一方で、車のドライバーは歩行者保護の義務が強く、横断歩道での歩行者優先が厳格に守られている。「車が絶対に止まる」という安心感が、歩行者の横断に対するためらいを下げているという面もある。
実用的な注意点
初めてカナダに来た場合、法的な厳密さより「安全かどうか」を判断基準にするのが現実的だ。特に主要幹線道路や見通しの悪い場所での横断は危険を伴う。
また、自転車での交通は歩行者より厳しいルールが適用されることが多い。自転車レーン・信号・歩道走行禁止などのルールは都市によって異なるため、住む都市の自転車交通ルールを確認しておくと安心だ。