Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
自然・アウトドア

カナダの夏のアウトドアは虫との戦い——モスキートとブラックフライの対処法

カナダの夏はアウトドア天国だが、蚊(モスキート)とブラックフライ(小型の刺す虫)が大量発生する。特に屋外レクリエーションで快適に過ごすための実用的な虫対策を解説する。

2026-07-09
アウトドア虫対策カナダ

この記事の日本円換算は、1CAD≒113円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

カナダのアウトドアシーン——湖でのカヌー、森でのハイキング、バックカントリーキャンプ——の写真は絵になる。しかしその写真には映っていないものがある。顔の周りをぶんぶん飛ぶ無数の虫だ。

カナダの6〜8月は蚊(モスキート)とブラックフライが活発化する。特にオンタリオ北部、マニトバ、ノースウエスト準州などの北方林エリアでは、屋外で5分立っているだけで刺される体験ができる。

ブラックフライとは何か

日本人が「蚊」と言うとき通常は刺す蚊(Culex等)を想像するが、カナダでは「ブラックフライ(黒バエ)」という別の生き物が問題になる。小型で黒く、動きが速い。川や渓流の近くに大量発生し、皮膚を噛み切って出血させるタイプの虫だ。蚊と違って刺すのではなく「食いちぎる」感覚があり、跡が残りやすい。

ブラックフライは特に5〜6月に活発で、7月以降は減少することが多い(地域・年によって異なる)。

効果的な対策

虫よけスプレー: DEET(ジエチルトルアミド)30%前後の製品がカナダの薬局(Shoppers Drug Mart、London Drugs等)で購入できる。日本よりDEET濃度が高い製品が標準的に販売されている。子ども用には低濃度製品を使う。

服装: 長袖・長ズボン・帽子が基本。ブラックフライは薄い生地も噛めないため、生地の厚さが物理的なバリアになる。首まわりの露出を減らす。

防虫ネット付き帽子: 頭部と顔を覆うメッシュネットの帽子はMEC(Mountain Equipment Company)等のアウトドアショップで購入できる。10〜20CAD程度(推定)。

都市部はそれほど問題ではない

トロントやバンクーバーのダウンタウンで虫に悩まされることはほとんどない。問題が大きいのは湖沿い、キャンプ場、北方林でのアウトドア活動だ。

都市近郊の公園でも、水辺に近いエリアは夕暮れ時に蚊が多い。長袖と虫よけを持っていれば対処できる程度だ。

カナダの夏を存分に楽しむために

「虫が多いから屋外に行かない」という選択をするのは惜しい。カナダの夏は短く、アウトドアの楽しみは本物だ。適切な対策があれば、蚊とブラックフライは「付き合える問題」になる。装備を整えた上でカヌーや登山に出かけると、写真で見るカナダの自然の美しさを直接体験できる。

コメント

読み込み中...