カナダの公共図書館は本を借りるだけでなく、移民の「最初の場所」になっている
カナダの公共図書館は本の貸し出しだけでなく、英語クラス・コンピュータ使用・就職支援・乳幼児向けプログラムなど多様なサービスを無料で提供している。在住者が活用できるリソースを解説する。
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「カナダの図書館は本を借りる場所」——この認識は機能の半分しか見ていない。多くのカナダの公共図書館は、本の貸し出し以外にも移民の語学支援、子育てプログラム、デジタルスキル講座、就職支援、さらにはノートパソコン・楽器・工具の貸し出しまで行っているケースがある。
トロント公共図書館(TPL)の例
Toronto Public Libraryはカナダ最大の公共図書館システムの一つで、100か所以上の支館を市内に持つ。カード(無料、居住証明が必要)を作ると利用できるサービスは多岐にわたる。
- 書籍・DVD・電子書籍・オーディオブック貸し出し
- 高速Wi-Fi・コンピュータ無料使用
- Newcomer to Canada向け英語会話グループ
- 就職・履歴書作成支援
- 子ども向けプログラム(Story Time等)
- 3Dプリンター、楽器(一部支館)の貸し出し
在住外国人への特別な価値
カナダに来たばかりで「英語の練習がしたい」「コンピュータを使いたい」「子どもを連れてどこかに行きたい」という需要のほぼ全てを、図書館は無料で満たせる。
週1〜2回、図書館のNEW表示の棚を眺めてコーヒーを飲みながら英語の本を読む——という過ごし方が、在住日本人の中にもある。
バンクーバー公共図書館(VPL)
バンクーバーのメイン図書館(VPL Central Branch)はロブソン通りに位置し、ローマのコロッセオを模した独特の外観で観光スポットにもなっている。12〜14フロアの大型施設で、多国語書籍や移民向けリソースが充実している。
無料プログラムの探し方
各図書館のウェブサイト(例:tpl.ca、vpl.ca)でイベントカレンダーを確認できる。「Newcomers」「ESL(English as a Second Language)」「Settlement Services」等のカテゴリで絞り込むと、移民向けプログラムが見つかりやすい。
節約という観点
カナダ生活は物価が高い。特に引越し直後の出費が多い時期に、図書館のリソースを最大活用することは家計の助けになる。電子書籍サービス(Libby / Overdrive)は図書館カードがあれば無制限で使え、Kindle書籍の購入が不要になる。