Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
都市・生活

バンクーバー島・ビクトリア——自然と小都市の生活

ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアは、バンクーバー島の先端に位置する小さな都市。バンクーバーより生活コストが低く、自然と街の距離が近い。在住者が感じる暮らしの質を紹介します。

2026-04-22
ビクトリアバンクーバー島カナダBC州自然

この記事の日本円換算は、1CAD≒110円で計算しています(2026年4月時点)。

バンクーバーからフェリーで約1時間半。バンクーバー島の南端に、人口約9万人(都市圏では40万人弱)の小さな州都・ビクトリアがある。ブリティッシュコロンビア州の州都でありながら、バンクーバーのような高密度の都市開発はなく、煉瓦造りの建物と整然とした公園が並ぶ落ち着いた景観が特徴だ。

カナダに住んでいて「バンクーバーは生活コストが高くて疲れた」「もう少しゆっくりした場所に移りたい」と感じる人が、移住先として検討するのがビクトリアのひとつのパターンだ。

自然と街の距離感

ビクトリアの最大の特徴は、街の中心から自然へのアクセスの近さだ。市内からバスで30分も走れば、オーク・ベイ・マリーナや太平洋を望むビーチがある。カヤック・ハイキング・サイクリングのインフラが整っており、アウトドアを日常に組み込みやすい。

春から秋にかけては週末になると市民が海岸や山道に出かける。日本の感覚では「アウトドア好きな人の趣味」だが、ビクトリアでは多くの人にとって普通の週末の過ごし方だ。

生活費とバンクーバーとの比較

バンクーバーと比べると生活コストはやや低め、ただし「格段に安い」わけではない。

生活費の目安(2025〜2026年):

  • ワンベッドルーム家賃:市内中心部で月1,800〜2,500CAD(198,000〜275,000円)
  • 外食(レストラン):15〜25CAD(1,650〜2,750円)
  • バス月額パス(BC Transit):約105CAD(11,550円)

バンクーバーのワンベッドが2,500〜3,500CAD(275,000〜385,000円)程度なのと比べると、同等の物件がやや安く手に入る傾向がある。ただし、バンクーバーからの移住者の流入で近年ビクトリアの家賃も上昇しており、5年前とは状況が変わっている。

観光地としてのビクトリア

ビクトリアは「カナダで最もイギリス的な都市」とも言われる。アフタヌーンティーの文化が根付き、「フェアモント・エンプレスホテル」での伝統的なアフタヌーンティーはひとり95〜125CAD(10,450〜13,750円)と高めながら人気が続く。

インナー・ハーバーを囲む街の中心部では、夏季に路上パフォーマーが並び、観光客で賑わう。それ以外の季節は観光客が減り、静かで暮らしやすい規模感の都市に戻る。観光シーズンの5〜9月はにぎやか、10〜4月は静かという落差がある点は事前に知っておくと良い。

在住外国人コミュニティ

規模が小さい分、日本人コミュニティはバンクーバーより小さい。ただし、ビクトリア大学やカモソン・カレッジへの留学生、語学学校通学者も多く、若い日本人と出会う機会はある。中・長期在住の日本人は飲食・観光・医療分野に就業しているケースが多い。

「大都市の便利さ」より「自然と静けさ」を優先する人に向く場所だ。週末にバンクーバーに出られる距離感も、地方の孤立感を補ってくれる。

コメント

読み込み中...