アッペンツェラーとグリュイエール——スイスチーズの産地と種類
スイスチーズはエメンタール・グリュイエール・アッペンツェラーが代表格。各チーズの産地・熟成期間・味の違いと、在住者がスーパーで使いこなす方法を解説。
スイスのスーパーのチーズ売り場は、種類の多さで圧倒される。エメンタール・グリュイエール・アッペンツェラー・ラクレット・ティルジター・スブリネ——10種類以上が並ぶことは珍しくない。
何を選べばいいのか、どう使うのか——スイスに来たばかりの外国人には分かりにくい。
主要チーズと特徴
グリュイエール(Gruyère) フリブール州のグリュイエール地区産のAOP(原産地名称保護)チーズ。熟成期間は最低5ヶ月で、12ヶ月以上の長期熟成品(Réserve)はよりコクが深い。フォンデュの定番素材で、チーズの癖が少なく使いやすい。CHF 2.5〜4/100g程度。
アッペンツェラー(Appenzeller) スイス東部・アッペンツェル地方産。ハーブ・ワイン・スパイスを使った秘伝の洗浄液(Sulmser)で表面を拭きながら熟成させる独自製法。ピリッとした辛みとコクが特徴。3ヶ月熟成(Classic)から9ヶ月以上(Surchoix)まで選べる。
エメンタール(Emmental) 穴の開いた大型チーズ。日本で「スイスチーズ」と呼ばれるイメージに近い。熟成が短いものはマイルドで食べやすい。サンドイッチ・ピザにも使いやすい。
フォンデュに使うなら
フォンデュの定番はグリュイエールとヴァシュラン・フリブルジョワ(Vacherin fribourgeois)を半々で混ぜる「Moitié-moitié(モワティ・モワティ)」。スーパーに「フォンデュミックス」として売られているので、それを使うのが手軽だ。
週市(Wochenmarkt)で農家直売のチーズを買うと、スーパーより風味が豊かなものに出会える。少量からでも購入できるので試してみる価値がある。