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教育・子育て

保育費の現実——Kita(保育所)月1,500CHF超と子育て世帯の家計

スイスの認可保育所(Kita)費用は世界最高水準。チューリッヒでは月CHF 1,500〜2,500を超えるケースもある。子育て世帯の家計と補助制度の現実を解説。

2026-04-16
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この記事の日本円換算は、1CHF≒175円で計算しています(2026年4月時点)。

スイスに子どもを連れて移住した日本人が最初に受けるカルチャーショックの一つが、保育費の高さだ。

チューリッヒの認可保育所(Kita: Kindertagesstätte)に週5日フルタイムで預けると、月CHF 1,500〜2,500(約26万〜43.8万円)になることがある。日本の認可保育所と比べると3〜5倍の水準だ。

なぜ高いのか

スイスの保育士は高度な資格(連邦職業能力証明書)を持つ専門職で、給与水準が高い。加えてスイスの全般的な物価・人件費が高いため、施設運営コストが跳ね上がる。

保育士1人が担当できる子どもの数に法定上限(年齢によって異なる)があり、乳児(0〜18ヶ月)は1人あたり2〜3人と手厚い設定になっている。

補助制度はあるか

カントンによって子育て補助の仕組みが異なる。チューリッヒでは世帯収入に応じた保育費補助(Subvention)がある。申請にはカントンの福祉窓口に書類を提出する必要があり、外国人(Bパーミット以上)も対象になる。

会社が保育費の一部を補助する「Kita-Beitrag」制度を持つ企業も増えており、外資系企業に勤める場合は就労条件に含まれている場合がある。

「自宅保育」か「仕事を続けるか」

保育費が高すぎて、働いて得られる収入と相殺してしまう——特に第2子・第3子がいる場合はこの計算が成り立たないことがある。スイスの女性就業率が他の先進国に比べて低い一因として、この保育費の高さが指摘されている。

自宅で保育を担う親(多くは母親)向けに、週数時間のコミュニティ保育(Spielgruppe)や親子クラブ(Eltern-Kind-Gruppe)が充実している。こうした場所は外国人の子育て家庭が地域に馴染む入り口になることも多い。

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