スイスの高速道路は有料——年間ヴィニエットの買い方と罰則
スイスの高速道路(Autobahn)を走るにはヴィニエット(年間通行証)が必要。CHF 40で購入でき、貼っていないと罰金CHF 200。購入方法と注意点を解説。
この記事の日本円換算は、1CHF≒170円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CHF)の金額を基準にしてください。
スイスの高速道路(Autobahn / Autoroute)はETCゲートがない。料金所もない。しかし有料だ。年間CHF 40(約6,800円)のヴィニエット(Vignette)を購入し、フロントガラスに貼り付けなければならない。貼っていない状態で高速に乗ると、罰金CHF 200(約34,000円)が科される。
ヴィニエットとは
ヴィニエットは、毎年12月1日から翌年1月31日まで有効な年間通行証だ。つまり、最長約14か月間使える。12月に購入すれば翌年の1月末まで有効なので、12月に買うのが最もお得になる。
2024年からはデジタル版の「E-Vignette」も導入された。ナンバープレートに紐づけて購入できるため、フロントガラスにシールを貼る必要がなくなった。価格は従来のシール式と同じCHF 40。
購入場所
- ガソリンスタンド: 国境近くのガソリンスタンドでほぼ確実に買える
- 郵便局(Die Post): スイス国内の郵便局窓口で購入可能
- オンライン: 連邦道路局(ASTRA)の公式サイトからE-Vignetteを購入可能
- 国境の通関窓口: ドイツ・フランス・イタリア・オーストリアからの入国時に購入できる
レンタカーの場合、レンタカー会社がヴィニエットを貼付済みのことが多い。ただし確認は必須だ。
注意点
ヴィニエットは一度貼ると剥がせない設計になっている。剥がそうとすると破れる。車を乗り換えた場合は新しいヴィニエットを買い直す必要がある。E-Vignetteはナンバープレートに紐づくので、同じ車であれば問題ない。
高速道路以外の一般道(Hauptstrasse)にはヴィニエットは不要だ。スイスは一般道でも整備状態が良く、急がなければ一般道だけでも移動できる。ただし、ゴッタルドトンネルなど一部のトンネルは高速道路区間に含まれるため、ヴィニエットなしでは通れない。
CHF 40で1年間スイスの全高速道路が乗り放題というのは、ヨーロッパの他国と比べてかなり安い。オーストリアは約EUR 97、フランスは距離制で長距離を走ると数百EURになる。スイスの高速道路は距離に関係なく定額——これも「シンプルなルールを作って厳格に運用する」スイスらしいやり方だ。