外国人の孤立問題——スイスでの友人作りの難しさとコミュニティ
スイスでの友人作りは時間がかかる。EUランキングで「社交的なつながりのしにくさ」上位に入るスイスで、外国人在住者がコミュニティを作る方法を解説。
「InterNationsのExpat Insiderランキングで、スイスは毎年『友人を作りにくい国』の上位に入る」——これはスイス在住外国人の間でよく語られる話だ。
2023年のInterNations Expat Insider調査でも、スイスは「Ease of Settling In(定着のしやすさ)」の項目で低評価を受けており、特に「友人を作りやすいか」の指標で下位グループに位置した。
なぜ孤立しやすいのか
スイス人は幼少期からの友人関係を深く大切にする傾向があり、大人になってから「新しい外国人の友人」を作ることに積極的でない。プライバシー意識の高さと相まって、仕事上の付き合いと個人的な友情の間に明確な境界を置く。
加えて言語の壁がある。スイスドイツ語・フランス語・イタリア語のいずれもが中途半端な外国人は、「深い会話ができない」という状態が孤立感を増幅させる。
孤立を防ぐ方法
効果があるとされる方法:
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InterNations・Meetup グループへの参加:チューリッヒ・ジュネーブには英語系の外国人コミュニティイベントが週複数回ある
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スポーツクラブ(Sportverein)への加入:テニス・ランニング・サイクリングクラブは定期活動で顔を合わせる
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ボランティア活動:地域の老人ホーム訪問・フードバンク等への参加
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語学学校の仲間:Volkschuleのドイツ語クラスは多国籍の人々が集まる
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子どもがいる場合:保育所・学校の親同士のつながりが自然発生する
時間の問題
スイスで友人を作るには2〜3年かかると覚悟しておく方がいい。それを「失敗」と見るか、「深い関係を築く前の準備期間」と見るかで、心理的な影響が大きく変わる。