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手続き

スイスの住民登録手続き——入国14日以内にやるべきことと必要書類

スイスに移住したら14日以内に住民登録(Anmeldung)が必要。手続きの流れ、必要書類、注意点を在住者向けに解説します。

2026-05-12
スイス住民登録手続きビザ在住

この記事の日本円換算は、1CHF≒170円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CHF)の金額を基準にしてください。

スイスに到着してから住民登録(Anmeldung)までの期限は14日。この期限を過ぎると罰金の対象になり得る。シンプルな手続きだが、知らないと振り回される落とし穴がいくつかある。

住民登録の基本

入国後14日以内に、居住するGemeinde(市町村)のEinwohnerkontrolle(住民登録課)で登録を行う。登録が完了すると、滞在許可証(Ausländerausweis)の発行手続きが始まる。

必要書類は以下の通り。

  • パスポート(有効期限が十分あること)
  • 労働契約書または雇用主からの確認書
  • 賃貸契約書(住所を証明するもの)
  • 証明写真(パスポートサイズ)
  • 婚姻証明書・出生証明書(家族帯同の場合、アポスティーユ付き)
  • 健康保険の加入証明(後日提出でも可、ただし入国から3ヶ月以内に加入義務)

予約制の自治体が多い

多くの都市部のGemeindeでは、Einwohnerkontrolleの訪問は予約制だ。チューリッヒやベルンでは、オンラインで予約を取るが、最短でも1〜2週間先しか空いていないことがある。14日以内に登録するためには、到着前から予約を入れておくのが確実だ。

到着前の予約が不安な場合は、到着当日に電話して事情を説明すれば、急ぎの枠を案内してくれることもある。

滞在許可証が届くまで

住民登録後、カントンの移民局(Migrationsamt)が滞在許可証を発行する。B Permit(短期滞在許可)の場合、カード型の許可証が届くまで4〜8週間かかる。届くまでの間は、登録時にもらう仮の証明書(Bestätigung)で生活する。

この仮証明書は銀行口座の開設やSIMカードの購入に必要なので、大切に保管すること。原本を求められる場面が多いため、コピーだけでなく原本を持ち歩く方が安全だ。

住所変更と転出届

スイス国内で引っ越す場合は、旧居住地での転出届(Abmeldung)と新居住地での転入届(Anmeldung)が必要。引っ越し前後それぞれ14日以内が期限だ。

カントンをまたぐ引っ越しでは、滞在許可証の移管手続きも発生する。新しいカントンの移民局から新たな許可証が発行されるため、数週間かかることがある。

スイスを離れる場合は、出国前にGemeindeで転出届を出す。これを忘れると、健康保険や税金の請求が続く可能性がある。

よくあるトラブル

健康保険の加入漏れ: スイスでは入国から3ヶ月以内に健康保険(Krankenkasse)への加入が義務。未加入のまま放置すると、Gemeindeから強制的に保険会社を割り当てられ、割高な保険料を請求される。

書類の翻訳: 日本語の書類(戸籍謄本など)はドイツ語・フランス語・イタリア語への公認翻訳が必要。翻訳には1〜2週間かかるため、渡航前に準備しておくと余裕がある。

AHV番号の取得: 住民登録後にAHV番号(社会保障番号に相当)が割り当てられる。給与支払い、年金、保険すべてに必要な番号なので、届いたら控えておく。

手続き自体は難しくないが、期限と書類の準備がすべてだ。到着前にチェックリストを作り、一つずつ潰していくのが最も確実な方法だ。

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