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環境・自然

氷河の融解——スイスの気候変動と在住者が目撃する自然の変化

スイスの氷河は過去30年で体積の約60%が失われた(GLAMOS 2023年報告)。アレッチ氷河・マッターホルン周辺の変化と、在住者が日常で気候変動を感じる瞬間を解説。

2026-04-24
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スイスに10年以上住んだ人が口をそろえて言うことがある。「子どものころ(または最初に来たころ)見た雪の量と、今は明らかに違う」。

スイスの氷河監視ネットワーク(GLAMOS)の2023年報告によると、スイスの氷河は2022〜2023年の1年間だけで体積の4%が消失した。過去2年間の消失量は過去最大規模だった。

アレッチ氷河の現在

スイス最大の氷河・アレッチ氷河(Aletschgletscher、ユネスコ世界遺産)は、20世紀初頭と比較して数kmにわたって後退している。展望台から見える氷河の終端は、写真で見る「かつての氷河の位置」を示す標識より明らかに遠い。

観光客として1度だけ来た人には変化はわからないが、毎年訪れるスイス在住者には変化が体感できる。

日常生活への影響

スキー場の雪不足が顕著になっている。標高1,500m以下のリゾートでは雪不足で開業できない日が増え、人工降雪への依存が高まっている。

夏の熱波(ヒートウェーブ)の頻度も増加している。2022年8月にスイス各地で40℃近くに達した日があり、冷房設備が少ないスイスの住宅では在住者が苦労した。

スイスの環境政策との葛藤

スイスは水力発電・太陽光・環境規制に力を入れているが、1人あたりのCO₂排出量(航空機移動含む)は依然として高い水準にある。環境意識が高い国民の間でも「環境に配慮した飛行機旅行制限」への賛否が分かれている。

在住外国人にとっても、一時帰国の飛行機を「どう正当化するか」という問いを持つ人が増えている。

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