スイスの保険制度——医療・車・賠償・家財と外国人が加入すべきもの
スイス在住者に義務付けられる保険と、任意だが実質必須な保険の全体像。医療保険(KVG)の強制加入から、賠償保険・家財保険の選び方まで解説。
この記事の日本円換算は、1CHF≒175円で計算しています(2026年4月時点)。
スイスに住み始めて最初の3ヶ月以内に、医療保険(基本医療保険・KVG)への加入が義務付けられている。これを怠ると当局から通知が来て、カントンが指定した保険会社に強制加入させられる(しかも割高)。
基本医療保険(KVG / LAMal)
スイス居住者全員が加入義務を持つ強制医療保険だ。保険会社(Krankenkasse)は複数あり、Helsana・CSS・Swica・Sanitas等から選べる。比較サイト(Comparis.ch・Priminfo等)で保険料と補償内容を比較できる。
保険料は年齢・性別・居住カントン・フランシャイズ(自己負担額)によって大きく異なる。チューリッヒ州に住む30代独身で年間CHF 3,500〜6,000(約61万〜105万円)が概算範囲だ。フランシャイズを上げると保険料は下がる。
賠償保険(Haftpflichtversicherung)
スイスでは個人賠償保険(Privathaftpflicht)への加入が強く推奨されている。法的義務はないが、ほとんどの大家が賃貸契約の条件として加入を求める。
自分の過失で他人の物を壊したり、人を怪我させた場合の損害賠償をカバーする。年間保険料はCHF 100〜200(約1.8万〜3.5万円)と安く、加入しない理由がない。
家財保険(Hausratversicherung)
家具・家電・衣類などを火災・盗難・水漏れから守る保険。賃貸でも推奨されており、大家から加入証明を求められることがある。年間CHF 100〜300(約1.8万〜5.3万円)程度。
車の保険
スイスで車を所有・運転する場合、対人・対物の賠償保険(Haftpflichtversicherung für Motorfahrzeuge)は法律で義務付けられている。車両保険(Kaskoversicherung)は任意だが、ローンで購入した場合は金融機関が加入を条件にすることが多い。
住み始めたら最初の3ヶ月でKVG・賠償・家財の3つを揃えることが、スイス生活の最初のステップになる。