スイス移住直後にやること——Anmeldungから保険加入までの手続きリスト
スイスに引っ越した直後に必要な住民登録(Anmeldung)、健康保険加入、銀行口座開設などの手続きを時系列で整理。
この記事の日本円換算は、1CHF≒170円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CHF)の金額を基準にしてください。
スイスに着いて最初にやるべきことは、荷ほどきではない。住民登録(Anmeldung)だ。到着後14日以内にGemeinde(市区町村)の住民登録局で手続きしないと、滞在許可の発行が遅れる。
到着〜14日以内: 住民登録(Anmeldung)
居住するGemeindeのEinwohnerkontrolle(住民登録局)に出向き、以下の書類を提出する。
- パスポート
- 労働許可の通知書(雇用主経由で届く)
- 賃貸契約書
- 証明写真(Gemeinde による)
登録が完了するとAufenthaltsbewilligung(滞在許可証、Bパーミット等)の申請手続きが進む。許可証が届くまで数週間かかるので、届くまではパスポートと登録確認書を常に携帯する。
到着〜3ヶ月以内: 健康保険(Krankenkasse)加入
スイスでは全住民に健康保険への加入義務がある。到着から3ヶ月以内に加入しないと、カントンが勝手に保険会社を割り当てて請求が来る。自分で選んだ方が安い。
月額保険料はカントン・年齢・保険モデルによって大きく異なる。チューリッヒの成人で月300〜500CHF(約51,000〜85,000円)が目安。Franchise(年間免責額)を高く設定すると月額は下がるが、病院に行った時の自己負担が増える。
比較サイトとしてはcomparis.chやpriminfo.admin.chが使える。
到着〜1ヶ月以内: 銀行口座開設
給与振込のために銀行口座が必要だ。大手はUBS、Credit Suisse(現UBS統合)、Zürcher Kantonalbank、PostFinanceなど。
口座開設に必要なもの:
- パスポート
- 滞在許可証(または申請中の証明)
- 雇用契約書
デジタルバンクのNeon、Yapealなどはアプリで口座開設できるが、滞在許可証が発行されてからでないと申し込めないことが多い。
到着〜2週間以内: 携帯電話・インターネット
Swisscom、Sunrise、Saltの3大キャリアが主要な選択肢。プリペイドSIMならSwisscomの「Prepaid」やSaltの「Prepaid」がスーパーやキオスクで買える。
自宅のインターネットは、賃貸物件によっては既にインフラが整っている場合もある。契約前に大家に確認する。
到着後すぐ: SBBアプリとHalbtax
公共交通機関はSBB(スイス連邦鉄道)のアプリで切符が買える。頻繁に電車を使うなら、Halbtax(半額カード、年間185CHF=約31,450円)を早めに購入する。全国の電車・バス・トラムが半額になるので、月に2〜3回往復すれば元が取れる。
忘れがちなこと
- テレビ・ラジオ受信料(Serafe): 年間335CHF(約56,950円)。住民登録すると自動的に請求が届く。テレビを持っていなくても支払い義務がある
- 自転車保険: 2023年から義務ではなくなったが、個人賠償責任保険(Haftpflichtversicherung)には入っておくべきだ。年間100CHF(約17,000円)前後で、日常生活の損害賠償をカバーしてくれる
- ゴミ袋: 多くのGemeindeで指定ゴミ袋(有料)が必要。スーパーで買える
手続きは多いが、最初の1ヶ月を乗り切れば、あとはスイスの整った行政システムが回ってくれる。