生活・行政
スイスのメディア受信料(Serafe):テレビを持っていなくても払う義務の話
スイスでは2019年から、テレビやラジオを持っていなくても世帯・企業はメディア受信料(Serafe)を支払う義務がある。制度の仕組みと在住外国人の扱いを解説する。
2026-07-16
税金受信料生活
この記事の日本円換算は、1CHF≒178円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
「テレビを持っていないから受信料は関係ない」——スイスではこの考え方は2019年から通用しなくなった。Serafe(旧Billag)制度の変更により、テレビ・ラジオの所持に関係なく、住民登録している世帯は全員が受信料を支払う義務が生じた。
制度の概要
年間受信料は世帯あたり335CHF(2025年時点)。スマートフォン・パソコンのみでの公共メディア利用も「視聴可能状態」とみなされるため、機器の有無は関係ない。
請求はSerafeという機関から届き、4半期払い・半年払い・年払いが選べる。支払いはebanking・QRコード・振込等で対応している。
免除条件
以下の条件に該当する場合は全額または一部の免除申請が可能だ:
- Ergänzungsleistungen(生活補助金)受給者
- 低所得証明がある世帯
- 生活保護受給者
通常の就労在住外国人は免除対象にならない。
日本のNHK受信料との違い
日本のNHK受信料はテレビの設置を前提とした義務だが、スイスのSerafeは「公共メディアサービスへのアクセス可能性」に基づく義務だ。この発想の転換により、テレビなし世帯の回避が不可能になった。
公共放送SRFが4言語(ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語)で運営されるコストを広く分担する仕組みとも言える。
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