チューリッヒ湖の夏——湖水浴・バーベキュー・無料で泳げる都市の文化
チューリッヒの夏は湖が生活の中心になる。市内の湖岸に無料のバーデアンシュタルト(公共水浴場)が点在し、仕事帰りに泳ぐ文化がある。
この記事の日本円換算は、1CHF≒175円で計算しています(2026年4月時点)。
チューリッヒの夏、仕事が終わった18時に職場のパソコンをシャットダウンして、そのまま湖岸に向かう——これが地元の人々にとって普通の日常だ。
チューリッヒ湖(Zürichsee)の北端が市内に接しており、湖岸線に沿って複数のバーデアンシュタルト(Badeanlage)と呼ばれる公共水浴場が並んでいる。
無料・または低価格で泳げる
チューリッヒ市内の主要な水浴場(Flussbad Oberer Letten・Seebad Utoquai等)の入場料は無料〜CHF 8(約1,400円)程度。シャワー設備・ロッカー・食べ物の売店まで揃っていて、平日の夕方でもビーチチェアが埋まっている。
アーレ川(ベルン)では川の流れに乗って浮き袋で下るという夏の定番アクティビティもある。ベルン在住者はナイロン袋(Aare Säckli)に荷物を入れて川に飛び込み、数キロ下流で上がるという形で楽しむ。
湖岸のバーベキュー文化
公共の湖岸エリアにはバーベキューグリルが設置されており、持参した食材を無料で焼ける場所が多い。週末の夕方、家族連れや若者グループが湖岸にシートを広げてビール片手にソーセージを焼く光景は夏の定番だ。
スーパーのMigrosやCoopには夏の間、バーベキューセット(ソーセージ・マリネ肉・木炭)が専用コーナーに並ぶ。
スイス人と仲良くなるチャンス
スイス人は日常的にシャイと言われるが、湖岸はその距離感が縮まる場所だ。バーベキューの煙が隣に流れてしまってから会話が始まる、子どもが一緒に遊ぶうちに親同士が話すようになる——そういうきっかけが湖岸には自然に生まれる。
夏にスイスに移住した外国人が「チューリッヒが好きになった」と言う理由の多くに、この湖と夏の文化がある。