PM2.5と生活——空気清浄機・マスク・アプリで対応する在住者の日常
中国では都市によってPM2.5の空気汚染が深刻になる時期があります。空気品質の確認方法・空気清浄機の選び方・外出時の対策まで在住者の実態を解説します。
この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。
中国で生活するとき、空気の質は日常的に意識する要素だ。北京・上海・天津・蘭州など北部・内陸部の都市では、特に秋冬にPM2.5濃度が高くなる日がある。
空気品質の確認方法
在住外国人が使うアプリは主に2つだ:
AQI China(Air Visual):外国人在住者の間で最も広く使われている。世界の空気品質を地図でリアルタイム表示。iOSとAndroid対応。AQI(Air Quality Index、大気汚染指数)が150を超えたら外出を控えるという目安を持つ人が多い。
中国天气(中国気象局公式):中国政府系のデータ。PM2.5・PM10・AQIを表示。中国語メインだが数値は信頼できる。
AQIの目安:
- 0〜50:良好
- 51〜100:普通
- 101〜150:敏感な人は注意
- 151〜200:不健康
- 200超:屋外活動は控える
空気清浄機は必需品
北京・天津など空気汚染が深刻な都市では、空気清浄機は在住者のほぼ全員が使っている。上海でも汚染がひどい日には稼動させる人が多い。
人気ブランドは:
- Xiaomi(小米)空気清浄機:3,000〜5,000CNY(約6.3万〜10.5万円)で高コスパ。替えフィルター(HEPAフィルター)も安価に入手できる
- Blueair:スウェーデン製。10,000〜20,000CNY(約21万〜42万円)以上のプレミアムゾーン
- Dyson:デザイン重視の選択肢。加湿機能付きモデルも人気
フィルターの交換は半年〜1年に一度が目安で、フィルター代は1,000〜3,000CNY程度。
マスク選び
AQIが150を超えるような日に外出する場合、医療用サージカルマスクではなくN95/KN95相当のマスクが効果的だ。中国ではコロナ禍以降にKN95マスクが広く普及しており、薬局・スーパー・ECサイトで容易に手に入る。価格は20〜30枚入りで30〜80CNY(約630〜1,680円)程度。
花粉症・乾燥対策としてもマスクを使う在住者が多く、特に北京の乾燥が強い時期(10月〜4月)は常時持ち歩く人が多い。
生活への影響
汚染がひどい日が連続すると「今日は外に出たくない」という感覚が積み重なる。ランニングやサイクリングが趣味の在住者は、AQIが50〜80以下の日を選んで外出する習慣が自然と身につく。
子どもがいる家庭では、汚染がひどい日の保育園・学校への送り迎えを慎重に考える場面が出てくる。インターナショナルスクールの多くは、AQIが一定値を超えると屋外活動を中止する基準を設けている。
中国の大都市の空気質は2010年代後半から継続的に改善傾向にある(中国生態環境部の年次データ)。ただし短期間の悪化は引き続き起こるため、在住者としてモニタリングの習慣を持っておく方がよい。