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中国で部屋を借りるときの落とし穴——賃貸契約の注意点と相場

中国で外国人がアパートを借りる際の物件探しから契約、退去までの流れ。仲介手数料、敷金トラブル、大家との交渉ポイントを整理。

2026-05-15
賃貸住居契約家賃物件

この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CNY)の金額を基準にしてください。

中国で部屋を借りる時、日本の感覚は通用しない。不動産仲介アプリで内見し、大家と直接交渉し、契約書は中国語——この流れに慣れるまでが最初の壁だ。

物件探しの方法

アプリ: 贝壳找房(Beike)、链家(Lianjia)、安居客(Anjuke)が主要な物件検索アプリ。全て中国語だが、写真と地図で物件の雰囲気はつかめる。

仲介会社: 日系の不動産仲介会社が北京・上海・広州・深圳にある。日本語対応で、物件紹介から契約の立会い、大家との交渉まで代行してくれる。仲介手数料は家賃1ヶ月分が相場。

社内ネットワーク: 前任者から引き継ぐケースも多い。特に日本人駐在員が多い小区(マンション団地)は情報が回っている。

家賃の相場(2026年時点の目安)

エリア1LDK2LDK
上海・浦東(陆家嘴周辺)8,000〜15,000CNY(約168,000〜315,000円)12,000〜25,000CNY(約252,000〜525,000円)
上海・浦西(静安・徐汇)10,000〜18,000CNY(約210,000〜378,000円)15,000〜30,000CNY(約315,000〜630,000円)
北京・朝阳区7,000〜14,000CNY(約147,000〜294,000円)10,000〜22,000CNY(約210,000〜462,000円)
広州・天河区4,000〜8,000CNY(約84,000〜168,000円)6,000〜12,000CNY(約126,000〜252,000円)
深圳・南山区5,000〜10,000CNY(約105,000〜210,000円)8,000〜16,000CNY(約168,000〜336,000円)

外国人向けのサービスアパートメントはこの1.5〜3倍になる。

契約時の注意点

敷金(押金): 通常は家賃2〜3ヶ月分。退去時に返ってこないトラブルが頻発する。入居時に部屋の状態を写真や動画で記録しておくことが最大の防御策だ。

支払い方法: 「押一付三」(敷金1ヶ月・家賃3ヶ月前払い)が一般的。年払いにすると割引が受けられることもある。

家具・家電: 中国の賃貸は家具付きが多い。ただし品質はピンキリ。エアコンが古い、洗濯機が壊れている——という状態で引き渡されることもあるので、入居前に全ての家電の動作確認をする。

契約書: 中国語で作成される。日本語訳を用意してくれる仲介会社を使うか、信頼できる中国語話者に内容確認を依頼する。特に「解約条件」「原状回復の範囲」「修繕費の負担」の3点は必ず確認する。

外国人の居住届(临时住宿登记)

外国人は入居後24時間以内に最寄りの派出所(警察署)で「临时住宿登记(臨時宿泊登記)」を行う義務がある。パスポート、ビザ、賃貸契約書を持参する。大家が同行してくれる場合もある。

この届出を忘れると、ビザの更新時に問題になることがある。

退去時のトラブル防止

退去時に敷金が全額返ってこない——これは中国の賃貸で最も多いトラブルだ。大家が「壁に傷がある」「エアコンの修理費」などの名目で差し引いてくることがある。

防止策:

  • 入居時に部屋の状態を写真・動画で記録し、大家と共有する
  • 退去の1ヶ月前に大家と一緒に部屋を確認し、修繕箇所を合意する
  • 契約書に「通常使用による劣化は借主の負担としない」旨の記載があるか確認する

中国の賃貸は大家との人間関係がものを言う。良い大家に当たれば快適な住環境になるし、そうでなければストレスの源になる。仲介会社の評判と大家の対応を見て判断するのが、結局は一番の近道だ。

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