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中国のコインランドリーは大学構内にしかない——洗濯機が各戸にある国の洗濯事情

中国ではコインランドリーがほとんど存在しない。賃貸物件に洗濯機が標準装備されており、外国人が引っ越し直後に困る洗濯の段取りと対策。

2026-05-28
洗濯生活賃貸家電引っ越し

この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CNY)の金額を基準にしてください。

日本やアメリカでは街中にコインランドリーがあるが、中国にはほとんどない。理由は単純で、ほぼ全ての賃貸物件に洗濯機が最初から置いてあるからだ。

中国の賃貸は「家具・家電付き」が標準だ。ベッド、エアコン、冷蔵庫、洗濯機——これらは大家が用意する。日本のように自分で家電を買い揃える文化はない。そのため「外で洗濯する場所」への需要がそもそも発生しない。

洗濯機の問題

問題は洗濯機の質だ。大家が設置する洗濯機は安価な国産メーカーのものが多く、CNY 800〜1,500(約16,800〜31,500円)程度のモデルが一般的。乾燥機能がないのがほぼ標準で、洗濯物はベランダに干す。

中国の都市部では、ベランダが「洗濯物を干す場所」として設計されている。リビングの延長としてベランダを使う日本のタワーマンション文化とは対照的だ。引っ越し先を見るとき、ベランダの日当たりと物干しの設備は確認ポイントになる。

乾燥機がない暮らし

上海や南京の梅雨時期(6月)、成都や重慶の年間を通じた高湿度環境では、洗濯物が丸2日乾かないこともある。除湿機(除湿器)をCNY 500〜1,000(約10,500〜21,000円)で購入するか、ポータブル乾燥機(烘干机)をCNY 300〜800(約6,300〜16,800円)で買う在住者が多い。

京東(JD.com)や淘宝(タオバオ)で「烘干机」と検索すると、折りたたみ式の簡易乾燥機が大量に出てくる。服を入れて温風を送り込む構造で、日本のドラム式乾燥機とは全く違うが、2〜3時間で乾く。

クリーニングは安い

街中のクリーニング店(洗衣店)は豊富にあり、料金は日本の3分の1程度だ。ワイシャツCNY 5〜10(約105〜210円)、スーツ上下CNY 30〜60(約630〜1,260円)。アプリで集配を頼めるサービスもある。

大学構内のコインランドリー

唯一コインランドリーが普及しているのは大学の学生寮だ。学生寮は部屋に洗濯機がなく、共用のコインランドリー(自助洗衣机)が寮の1階に設置されている。WeChatPayで支払い、1回CNY 3〜5(約63〜105円)。

留学生がこのコインランドリーで最初に戸惑うのは、乾燥機がないことだ。洗った後は寮の屋上か廊下の物干し竿に干す。冬の北京で屋外に干すと、洗濯物が凍る。文字通り板のようにカチカチになった服を部屋に持ち込み、室内で解凍するのが冬の洗濯風景だ。

引っ越し時のチェックリスト

中国の洗濯事情は、「自分で洗って自分で干す」が基本。引っ越し先で確認すべきポイントは明確だ。

  • 洗濯機の年式と動作確認(特に脱水機能)
  • ベランダの日当たりと物干し竿の有無
  • 排水口の詰まりがないか
  • 近隣のクリーニング店の場所

コインランドリーに頼れない分、これらを事前に確認することが、地味だが重要な生活の質に直結する。

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