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霧か大気汚染か見分けがつかない朝——中国の視界不良と空気質指数の読み方

中国の都市で朝の視界が悪いとき、それが自然の霧なのか大気汚染(雾霾)なのかは見た目では判別できない。AQIの読み方と健康を守る実践的な対策。

2026-05-28
大気汚染PM2.5健康気象生活

この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CNY)の金額を基準にしてください。

冬の北京で朝起きると、窓の外が白い。「霧だな」と思って外に出ると、喉がイガイガする。それは霧(雾、wù)ではなく、スモッグ(雾霾、wùmái)だ。見た目では区別できない。

中国語で「雾霾」は「霧」と「霾(もや・煙霧)」の合成語で、自然の霧とPM2.5を含む大気汚染が混合した状態を指す。冬の北方都市——北京、天津、石家庄、鄭州——では、この雾霾が数日〜数週間にわたって居座ることがある。

AQI(空気質量指数)の読み方

中国のAQI(Air Quality Index)は6段階で表示される。

AQIレベル対策
0〜50通常活動OK
51〜100敏感な人は注意
101〜150軽度汚染屋外運動を控える
151〜200中度汚染外出時マスク推奨
201〜300重度汚染屋外活動を避ける
301以上厳重汚染全員外出を避ける

日本の環境基準ではPM2.5の1日平均が35μg/m3以下が「良好」とされる。中国のAQI 100はPM2.5約75μg/m3に相当し、日本基準では「注意喚起レベル」にあたる。

在住者の対策

空気清浄機は必需品だ。特に北京・天津在住者は、自宅用にCNY 1,000〜3,000(約21,000〜63,000円)の空気清浄機を1〜2台持っている。ブルーエア(Blueair)、IQAir、小米(Xiaomi)が人気ブランドで、小米のCNY 800〜1,500(約16,800〜31,500円)のモデルがコスパが高い。

外出時のマスクは、医療用のN95かKN95規格を選ぶ。PM2.5は普通の不織布マスクでは防げない。薬局でKN95マスクがCNY 3〜5/枚(約63〜105円)で買える。

AQIのリアルタイム確認には「蔚蓝地图(ウェイランディトゥ)」アプリか「aqicn.org」が使える。後者は多言語対応で、世界中の都市のAQIを比較できる。

南方都市は別の世界

上海、深圳、広州などの南方都市では、北京ほど深刻な大気汚染は起きにくい。海に近く風が通るためだ。AQIが100を超える日は年間数十日程度で、北京の半分以下。赴任先を選べる立場にあるなら、大気汚染は都市選びの実用的な判断基準になる。

中国の大気汚染は2013年をピークに大幅に改善している。北京のPM2.5年間平均は2013年の89μg/m3から2023年には32μg/m3まで下がった。しかし冬場の数日間はAQI 200を超える日がまだあり、「改善した」と「安全になった」は別の話だ。

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