中国の幼稚園に外国人の子どもを入れる——費用・言語・選択肢を整理する
中国で外国人の子どもが通える幼稚園は、公立・私立・インターナショナルの3種類。費用差は最大20倍。入園手続き、言語環境、在住日本人家庭の選択パターンを解説。
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中国の幼稚園(幼儿园)の費用は、月CNY 1,000(約2.1万円)から月CNY 20,000(約42万円)まで開きがある。20倍だ。同じ都市、同じ年齢の子どもが通う施設で、これほどの価格差がある国は多くない。
公立・私立・インターナショナルの3カテゴリで、教育内容も言語も全く違う。
3つの選択肢
公立幼稚園(公办幼儿园): 費用はCNY 500〜2,000/月(約1.05万〜4.2万円)。中国語のみ。地元の子どもと同じ環境で過ごす。外国人の入園は自治体により可否が異なるが、居住証明があれば受け入れる園もある。ただし空きが少なく、コネ(关系)が必要と言われることも多い。
私立幼稚園(民办幼儿园): 費用はCNY 3,000〜10,000/月(約6.3万〜21万円)。バイリンガル(中国語+英語)教育を謳う園が増えている。外国人の受け入れに積極的な園もある。カリキュラムや設備は園によって差が大きいので、見学が必須。
インターナショナル幼稚園: 費用はCNY 10,000〜25,000/月(約21万〜52.5万円)。英語メイン、一部日本語対応の園もある。上海の日本人学校付属幼稚園、北京の日本人向けプリスクールなど、日本語環境を維持できる選択肢もある。
入園の手続き
外国人の子どもの入園に必要な書類は園によって異なるが、一般的には以下が求められる。
- 子どものパスポートとビザ
- 親の居住証明(居住证)
- 健康診断証明書(指定病院での検査)
- 予防接種証明書(中国基準に合わせた接種が求められることがある)
- 証明写真
予防接種は注意が必要だ。日本の接種スケジュールと中国の接種スケジュールは異なり、中国で追加接種が必要になるケースがある。日本語の母子手帳を中国語に翻訳して持参するとスムーズだ。
言語の問題
最も悩むのは言語環境だ。公立や私立に入れれば中国語が身につくが、家庭での日本語維持が課題になる。インターナショナルに入れれば英語環境が得られるが、中国にいるのに中国語に触れない生活になりかねない。
在住日本人家庭でよく見るパターンは、私立バイリンガル園に通いつつ週末に日本語補習校(または家庭教師)をつける組み合わせだ。3言語の環境は子どもの負荷が大きいが、帰国後の適応を考えると早い段階での準備に価値がある。
どの選択が正解かは、駐在期間・家庭の言語方針・予算によって変わる。見学は最低3園、できれば5園は回ることを勧める。