中国の駅は空港のように厳しい——身分証チェックと荷物検査の日常
中国の鉄道駅では乗車前に身分証の確認と荷物のX線検査が必須。外国人はパスポートが必要で、忘れると乗車できない。駅の利用方法を解説。
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日本の新幹線は改札にICカードをタッチすれば3秒で通過できる。中国の高速鉄道(高铁)の駅に入るには、最短でも5分かかる。
まず駅の入口で身分証(外国人はパスポート)を提示する。次に荷物をX線検査機に通す。さらにチケットの確認。待合室に入ったら、発車20〜30分前にならないとホームへのゲートが開かない。空港のような構造だ。
なぜここまで厳しいのか
中国の鉄道は国家の安全保障インフラとして位置づけられている。年間延べ38億人以上が利用する鉄道網の安全を確保するため、2008年の北京オリンピック前後から駅のセキュリティが大幅に強化された。
身分証チェックは実名制乗車(实名制)の一環で、チケット購入時に登録した身分証と一致しなければ乗車できない。外国人の場合、パスポート番号で予約し、乗車時にパスポート原本を提示する必要がある。コピーでは通らない。
外国人が直面するトラブル
最も多いのが「パスポートを忘れた」「パスポートが自動ゲートで読み取れない」の2つだ。
自動ゲートは中国の身分証(居民身份证)に最適化されており、外国人のパスポートが読み取れないことがある。その場合は有人窓口に並ぶ必要がある。春節や国慶節の移動ピーク時には、有人窓口の行列が30分以上になることもある。
対策として、乗車の30〜40分前には駅に到着しておくことを推奨する。日本の感覚で「発車5分前に到着」では間に合わない。
地下鉄も荷物検査がある
北京、上海、広州などの地下鉄でも、すべての駅の入口に荷物検査用のX線機が設置されている。バッグをベルトコンベアに載せて通す必要があるため、朝のラッシュ時は検査待ちの行列ができる。
液体の持ち込みは基本的に許可されているが、ペットボトルを開封済みの状態で持ち込むと、液体検査機にかけるよう求められることがある。スプレー缶や一定量以上のアルコールは持ち込み禁止だ。
最初は煩わしく感じるが、1か月もすれば体が慣れる。パスポートをカバンの取り出しやすい位置に入れること、荷物をすぐにX線機に載せられるようにすること——この小さな最適化が、中国での移動ストレスを大幅に減らす。